世界の最新情報 【コペンハーゲン】ノーマのDNAを継ぐ、人気ベーカリーが出店ラッシュ!
Travel 2018.11.16
新北欧料理を世界中に知らしめた、レストラン「ノーマ」のオープンから15年。ノーマの登場によって食への関心がますます高まったコペンハーゲンの人たちが、次に熱狂しているのがパンだ。デニッシュやライ麦パンなど伝統的なパンを提供するベーカリーだけでなく、ノーマのDNAを継いだユニークなパン屋も登場。今回は、出店ラッシュの人気ベーカリーから3軒を紹介。どのベーカリーでパンを買うか、コペンっ子の悩みは尽きない。
まず押さえておきたいのが、ノーマで6年シェフを務めていたエミール・グラセアの「ジュノ・ザ・ベーカリー」。住宅地ウスタブロにある小さな店に、シェフの出身地スウェーデンのスぺシャリテである、カルダモンロールやクロワッサンが並ぶ。早朝から行列ができる人気店だ。
市内から東へ車で10分ほど、住宅地ウスタブロにある。早朝、週末には、行列ができる。
スウェーデンの伝統的なペストリー、カルダモンロール(25Dクローネ)。外はカリカリ、中はしっとりの口当たり。デンマーク人にはなじみのないパンだったが、この店の登場によってブームに。
Juno The Bakery/ジュノ・ザ・ベーカリー
Århusgade 48, 2100 København Ø, Denmark
電話非公開
営)7時30分~18時(水~土) 9時~15時(日)
休)月、火、祝
同じくノーマの弟分レストラン「108」の元副料理長イェスパー・グッツが手がける、「リル・ベーカリー」も大人気だ。再開発地レフスハーレ島に登場したこの店は、シンプルで開放的な空間も魅力。伝統的な揚げパンやイートインでいただけるオープンサンドがオススメだ。
新生ノーマがオープンした、話題の再開発地にある。手前がデンマークの伝統的な揚げパンをアレンジしたドーナツ(各25Dクローネ~)。
ライブレッドにタラゴン風味のマヨネーズとゆで卵を載せたオープンサンド(65Dクローネ)、ブリオッシュ生地のパンにイチゴをのせ、豆の花を飾ったオープンサンド(45Dクローネ)など、サンドウィッチも豊富。photo:Ida Panvil
Lille Bakery/リル・ベーカリー
Refshalevej 213A, 1432 København K, Denmark
tel:+45-31-35-94-33
営)8時~18時(水~日)
休)月、火、祝
高級住宅地フレデリクスベアにある「ハート・ベアリィ」は、この秋オープンしたばかり。サンフランシスコの伝説的なベーカリー「タルティーヌ」でヘッドベーカーを務めた、リチャード・ハートがオーナーだ。ロンドン出身の彼は、ヨーロッパを旅する中でデンマークの熱心なオーガニック農家と出会ったことがきっかけとなり、北欧での出店を決めたという。オープン前の準備期間中にノーマにパンを卸していたことが口コミで伝わり、オープン日から長蛇の列。シグネチャーのシティ・ローフを求めて、遠くから足を運ぶ客で賑わっている。
サワードゥを使用したシティ・ローフ(50Dクローネ)。素朴に見えるが、どんな料理にも合う逸品。photo:Jason Loucas
スライスし、芳ばしくローストしたアーモンドをトッピングしたデニッシュ(35Dクローネ)。photo:Jason Loucas
高級住宅地にある大きな窓を使った店舗。イートインも可能。
Hart Bageri /ハート・ベアリィ
Gammel Kongevej 109, 1850 Frederiksberg, Denmark
tel:+45-33-11-18-50
営)7時30分~16時(月~金) 7時30分~15時(土、日)
不定休
https://hartbageri.com
●1Dクローネ=約17円(2018年11月現在)
réalisation : CHIEKO TOMITA