おいしいメイド・イン・フランスがプランタン・デュ・グーに集合。

Paris 2018.02.13

ボン・マルシェが右岸にもラ・グランド・エピスリーを開き、ギャラリー・ラファイエットはグルメ館に入るブランドやシェフを強化し、そしてついにプランタン・デパートにも、Printemps du Goût(プランタン・デュ・グー/ 味覚のプランタン)という名で食部門が誕生した。

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オスマン通りに面したウィンドウも、食一色に。大アップで肉、チーズ、パン……。

場所はオスマン通りに面したメンズ館の上。今年7月には9階にテラスレストランがオープンするが、現在は7階と8階の2フロアがプランタン・デュ・グー。途中メンズ・フロアで買い物をするのならエスカレーターで、しないのなら地上階の奥右手にある直通エレベーターで! 活用するにあたってのうれしいポイントは、まず日曜営業。そして開店と同時に9時45分から朝食がとれ、そして11時からランチタイムが始まり、そのまま閉店までずっと何かしら食事がとれることだ。さらに、買い物した食料品を一時預かりするサービスがあるというから、これは便利では?

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フランス産が勢ぞろい。photo:Printemps

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プランタン・デュ・グーはメンズ館の7階と8階。自然光が入るフロアは、買い物も食事も快適な時間が過ごせる。photo:Manuel Bougot

7階はエピスリー のフロア。プランタン・デュ・グーではフランス生産の品にこだわり、何よりも味の良さを優先したセレクションをしている。プロ、食のアマチュアによるブラインドテストの結果の品揃えということで、これまでパリでは見かけたことのないチョコレートや蜂蜜、ジャム……トリコロールのシールで封をされたフランス産アルチザナルなバルサミコLa Baume de Bouteville(ラ・ボーム・ドゥ・ブートゥヴィル)なる品も! ここに来たら、お土産探しの腕が上がりそう。

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7階のエピスリー。photo:Manuel Boulot

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オンライン販売しかされていなかったHolyの蜂蜜。ビニールの軽いパッケージというのがうれしい。

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ブートゥヴィルで作られるアルチザナルなバルサミコ酢。コニャック樽の中で熟成した3年もの、6年もの、10年ものの3種。14.20〜24ユーロ。牡蠣やホタテ貝にも!

ワイン売り場ル・ルペール・ド・バッキュスに並ぶのはフランス産のワインばかり。それも、コストパフォーマンスが最高というセレクションである。パリで製造される発泡ワイン、ちょっと気になる。10ユーロからグラスで楽しめるシャンパン・バーが売り場の奥にあることも、記憶にとめておこう。

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Winerie Parisienne やDon Parisといったブランドのワインが見つかるワイン売り場。

ヘルシー料理のLa Juicerie(ラ・ジュースリー)やカフェLomi(ロミ)などはテイクアウトできるだけでなく、窓に面したカウンター席に座って遠くにエッフェル塔を眺めながら、味わうことができる。フォアグラで有名なMaison Dubernet(メゾン・デュヴェルネ)はチキンハムやパストラミなどの創作を共にしているティエリー・マルクスとコラボレーションをして、ここでお惣菜も販売するだけでなく、初のレストランも。

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メゾン・デュヴェルネの売り場。一時預かりの受付はこの脇にある。無料で、当日引き取りが条件。プランタンで購入したものに限るが、要冷蔵の品も預けられる。photo:Manuel Bougot

8階はレストランと生鮮食品だ。野菜、魚、肉、チーズ、パン、パティスリーの売り場があり、これらの売り場はどこもレストラン、イートインスペースに直結している。肉はアクラムのアトリエ・ヴィヴァンダ、野菜はジョエル・ティボー、パンはゴントラン・シェリエ、パティスリーはクリストフ・ミシャラク……と、ブランド好きの日本人の心をくすぐる名前が並ぶ。

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ブラッスリー的な真ん丸ランプが可愛い魚のレストラン。photo:Manuel Bougot

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パリの多くのレストランに卸しているジョエル・ティボーの野菜を販売。photo:Manuel Bougot

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熟成中の肉……。肉料理のレストランはアクラムのアトリエ・ヴィヴェンダ。

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クリストフ・ミシャラクのパティスリー。フランのホールの缶入りは1週間以上保存がきくので、お土産に重宝。イートインのスペースは電源もUSBポートも備えているので、困ったときはスイーツタイムのついでに……。案内図には載っていないが、化粧室はこの売り場の近くのエレベーターホールにある。

そして、チーズは人気のLaurent Dubois(ローラン・デュボワ)である。パリ市内にも店があるけれど、ここプランタン・デュ・グーはチーズを買えるだけでなく、味わうこともできる唯一の場所なのだ。チーズの種類と組み合わせの野菜が日替わりのクロック・ムッシューも気になるし、寒いいま、チーズが糸をひくオニオン・グラタン・スープをいただくのも悪くない。

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ユズ・シェーヴル、マロン・グラッセ+クリーミーな牛チーズ、グリオット・チェリー+クリーミーな牛チーズ……これらのクリエーションを前に、選択に迷う。セップ茸を挟んだカマンベール、イチジクをはさんだブリーなどもあり、迷いは続く。

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ローラン・デュボワでイートイン。プランタン・デュ・グーを含むメンズ館の壁の装飾La Voile(ラ・ヴォワル)は、ヤブ・プッシェルバーグ建築事務所によるもの。花、モザイク、クーポールというプランタンの建築のアイコンがインスピレーションとなっている。革新していくエネルギーの象徴といった意味も含まれているそうだ。photo:Manuel Bougot

Printemps du gout(プランタン・デュ・グー)
64, boulevard Haussmann
75009 Paris
営)9:35~20:00(月〜水、金、土)、9:35〜20:45(木)、11:00〜19:00(日)
無休
www.printemps.com/magasins/actualites/ouverture-printemps-du-gout/paris-haussmann

réalisation:MARIKO OMURA

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