繊細なパイ皮ととろりカスタード。エッグタルトをマンテイガリアで再発見する。

Paris 2025.02.03

ポルトガルの伝統菓子であるパステル・デ・ナタ。エッグタルトの名前で日本でブームが起きたのはいまから15年くらい前のことだろうか。甘いもの好きな国のポルトガルでは朝に食べ、昼前に食べ、ランチ後に食べ......と1日の間にいろいろな折に食べるスイーツである。

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パステル・デ・ナタ。1個2.5ユーロ。6個入りパックは14ユーロ。

日本では流行りが終わったのでいまさらエッグタルト?と思う人もいるかもしれないけれど、パリのサン・ラザール駅の近くにポルトガルでも格別においしいと評判のパステル・デ・ナタの店「Manteigaria(マンテイガリア)」のパリ2号店がオープンしたのだ。1号店は2年前にマレのランビュトー通りにでき、毎日賑わっているという人気。どちらの店もテイクアウトはもちろんだけれど、イートインができる。サン・ラザール店の1階にはカウンターがあり、2階はのんびりできるティールームだ。

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マンテイガリアのサン・ラザール店。かつてバター屋だった場所にパステル・デ・ナタの製造場所を購入したことから、そのままブランド名がマンテイガリア(バター屋)となったそうだ。
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1階のカウンターで飲み物と。パステル・デ・ナタ1個とカフェのセットは4.40ユーロ。カフェ・クレームとなら5.50ユーロだ。
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2階のティールーム。寛いでのんびりとパステル・デ・ナタを味わえる。
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クリームの中にシナモンが軽く入っているけれど、好みで食べる時にさらにシナモンパウダーを振りかけても。photography: Mariko Omura

マンテイガリアのパステル・デ・ナタは、店内の工房で時間と手間をかけて手作りされている。パイ生地は手にした瞬間、壊れそうなくらい繊細な薄さ。そこに満たされたクリームはオーナーがとろり感にこだわっただけのことはあって、滑らかそのもの。ブームとは関係なしに、ポルトガルの人々と同じように日常的に食べたいと思わせるおいしさである。イートインのお供は、パリではなかなか飲むことのできないポルトガル名物の飲み物であるCapilé(カピレ)にしてみては? これはレモンの皮を入れたシダ科の植物のシロップ。甘いもの好きのポルトガル人に愛されているのが納得の味。

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左:店内の工房で何層ものパイ皮が用意される。 右:驚くほどクリーミー!
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カピレは一杯3ユーロ。

Manteigaria St. Lazare
123, rue Saint Lazare
75008 Paris
営)8:00~20:00
無休
https://manteigaria.com/fr/

editing: Mariko Omura

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