パリっ子のお気に入り。ディムサムは6区のスティーム・バーで。

Paris 2025.03.01

以前紹介したパリ的巻き寿司がおいしいレストラン「Blueberry(ブルーベリー)」と同じサボ通りにあり、同じDining Roomsグループの経営による蒸し物を専門とするレストラン「Steam Bar(スティーム・バー)」。ここもまたパリっ子たちに愛されている。グループ創設者はマリー=ロルナとフロランス・ヴァコサンというパリジェンヌ姉妹だ。ふたりはパリジェンヌの気持ちをキャッチし、彼女たちが行きたくなるレストランをサンジェルマン界隈にオープンし、味覚のアップデートも欠かさない。

グループは昨夏にエグゼクティブシェフとしてフローラ・ミクラを抜擢した。その結果、2019年に彼女たちが開いたスティーム・バーのメニューがより洗練されておいしくなったのだ。それに中国料理店の素材に不安を感じているパリっ子も、フランス産の肉を扱うLa Nivernaiseから仕入れているこの店なら安心して食事ができるとあって、ランチもディナーも予約をするのが望ましい人気である。

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左:Dining Roomsのマリー=ロルナとフロランス。 右:スティーム・バーの入り口。©Pierre Lucet Penato

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レストランがあるのはサンジェルマン地区、モノプリからそう遠くないサボ通り。©Pierre Lucet Penato

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蒸し物専門店らしく、キッチンには重ねられた蒸籠がいくつもの塔をなしている。ここには、ふたりが子ども時代の週末にパリ13区の中華街で食事した時の思い出が詰められているのだ。

カウンター席が設けられた店内。香港の飲茶店がインスピレーション源で、シェフはかつてパリのシャングリラ・ホテル内の中華レストランでディムサムを担当していたチ・チェン・ウォングだ。

メニューに並ぶのはラビオリ、餃子、バオといった蒸し物で、蒸籠を4段重ねたランチタイムの「スティームタワー」(31ユーロ)でもスティーム・バーの魅力を堪能できる。その内容はディムサムが8種、居酒屋メニューからの温かい1品、きのことエビ入りもち米ガレット2枚、レモングラス風味のブイヨン。デザートはこれにプラス5ユーロだ。アラカルトで好みの蒸し物ばかり、という食事も楽しそう。

メニューの"居酒屋"コーナーにはナスの味噌味や柚子味の野菜炒め、メニューの"小皿"コーナーにはスパイシーヌードルやレモングラス味のチキンソテーなども。飲み物はいまのパリである、カクテルもモクテルもオリジナルを味わえる。パリ気分の体験はフレンチレストランよりアジア系レストランで、という時代のようだ。

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蒸し物専門店らしいキッチン。©Pierre Lucet Penato

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中央はカラフルなラビオリ5種のアソルティモン・スティーム・バー(16ユーロ)。リトルハノイ(ビーフシュウマイ、シナモン、アニゼット、コリアンダー)、ホンコンストリート(ポークとチキンのシュウマイ、スモーク・スカモザ、ピーナッツ、エシャロット、セージ)、リリルージュ(エビと帆立貝のシュウマイ、人参、セロリ、ランプフィッシュの卵)など。©Pierre Lucet Penato

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透明なブルーがきれいなのは、ラビオリのロータスブルー(タロイモ、キャベツ、ジャガイモ、玉ねぎ、ルバーブ)4個入り12ユーロ。©Pierre Lucet Penato

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餃子は具が鴨、エビ、ポークの3種あり(各5個入り14ユーロ)。©Pierre Lucet Penato

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カクテルは5種(14ユーロ〜)、モクテルは1種(12ユーロ)。それに季節のカクテルが1種あり。©Pierre Lucet Penato

Steam Bar
2, rue du Sabot
75006 Paris
営)12:00~14:30(土日15:00)、19:00~22:30(木~土23:00)
無休
www.steambar.fr
@steam.bar

editing: Mariko Omura

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