グリークカフェのヨルガキ、ボン・マルシェの食料品館でポップアップ。
Paris 2025.06.21
パリ9区のマルティール通りの小さなグリーク・カフェYorgaki(ヨルガキ)は、坂道にあるので微妙に傾いているにも関わらずテラス席はいつも満員だ。これから夏に向けて、ギリシャで人気のフラッペ・カフェがここでも味わえるのでますますの人気となるだろう。ヨルガキを2019年に開いたのはアート・ディレクターとして世界的に活躍し、またパリの有名なアートスクールのペニンゲンでロゴの授業の教鞭を執るギリシャ人のヨルゴ・トルパスだ。故国ならどこにでもある「カフェネイオン(小さなカフェ)」がパリになかったことから、パリジャンたちにギリシャのアールドゥヴィーヴル(Art de Vivre)を!と思い立ったことからだという。
小さいけれどギリシャ的朝食や軽食がとれるヨルガキの店があるのはパリ9区のマルティーユ通り45番地。またギリシャの食料品も販売している。photography: Emmanuelle Lubaki ©Yorgo&co
左:カフェ・フラッペ。氷とミルクとシュガーをたっぷり入れて! 右:ヨルゴ・トルパス。フランス版ヴァニティ・フェアやGQ Franceといった雑誌のクリエイティブディレクーも務めた。photography: 右 Emmanuelle Lubaki
---fadeinpager---
現在デパートのボン・マルシェで開催されているバカンス気分満載のフェア「Tout Beau et Tout Bronzé(すっかり小麦色、非常に美しい)」展の一環として、食料品館のラ・グランド・エピスリーでヨルガキのポップアップが7月2日まで開催されている。トートバッグやナプキンに描かれたブルーのモチーフはギリシャ的パリ地図。ギリシャのカフェやレストランではテーブルクロスよりも厚手の紙のテーブルカバーが一般的で、その多くはギリシャやその土地の地図が描かれたものである。それを模して、ヨルゴは得意の技でパリの地図をデザインしたのだ。パリの区ごとにユーモアな名称が付けられていて、パリっ子を楽しませている。
店のある9区は''いまでもブランシェ''、7区は''チップ''、20区は''ビールが安い''といったヨルゴの解釈によるパリ地図。コースターは5ユーロ(写真/10枚入り)。photography: Emmanuelle Lubaki ©Yorgo&co
裏表がネガ・ポジのブルーのパリ地図トートバッグは30ユーロ。photography: Emmanuelle Lubaki ©Yorgo&co
これらに加え、グリークカフェの香りのオリジナル・ルームフレグランスYorgakiやギリシャ料理の本などもラ・グランド・エピスリーで販売中だ。どの品もブルーが目に鮮やか。夏気分を持ち帰りたくて、ついなにかひとつ買ってしまいそう。
左:グリークカフェが香るパヒュームキャンドル。50ユーロ。 右:料理本『Et Zeux créa la Feta(『そしてゼウスがフェタチーズを創造した』/21ユーロ)。これはブリジット・バルドーの主演作で聖書をもじったタイトルの『Et Dieu....créa la femme(邦題『素敵な悪女』)をさらにもじったものだ。
38, Rue de Sèvres
75007 Paris
営)8:30~21:00(月〜土)、10:00~20:00(日)
無休
https://www.lagrandeepicerie.com/
editing: Mariko Omura