編集者たちが見つけたお気に入りの逸品を熱く語る連載。今回は、フェラガモの「ハグ」バッグについて。
ガンチーニクロージャーとサイドストラップによって生み出された丸みを帯びたシルエットが印象的。キーリングチャーム、インナーにフラットポケット、取り外し可能なストラップ付き。(H14×W22.5×D11cm)¥286,000/フェラガモ(フェラガモ・ジャパン)
1927年にフィレンツェで靴工房として創業したフェラガモ。2022年にクリエイティブディレクターに就任したマクシミリアン・デイヴィスが、ブランドの誇りであるデザインとクラフトマンシップ、ヘリテージへのリスペクトをモダンに表現しながらメゾンの進化を率いる。マクシミリアンが2023AWコレクションで発表したのが「HUG」。
コロンとした愛らしいフォルム、背面からフロントパネルをぎゅっと抱き締めるように配置された両サイドのガンチーニのバックルが目を引くデザイン。発表されるやいなやたちまち人気に火がつき、フェラガモの新アイコンバッグとして世界中で認知されるようになった。
右上:2024AWのショーでは新しい「HUG」のバリエーションが発表された。煌めくスパンコール付き。 左下:秋らしいフランネル素材も登場。
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フェラガモ伊勢丹新宿店の2024年7月10日のリニューアルオープンを記念して、「HUG」の限定カラーが発売される。
華やかでありながらもしっとりとした深みのあるバーガンディに、桜のようなピンクのライニングを組み合わせた特別仕様。これからの季節はデニムに白いTシャツを合わせて、季節が移り変わったらグレーのニットに同色系のフランネルのパンツを合わせて、ハグするようにこのバッグを携えたい。
SNSを開けばネガティブな発信がフィードを埋め尽くし、ネット上に流れてくる痛ましいニュースを目にしては落ち込んだり。寛容になりましょう、大目に見ましょうと言われても、心がとげとげしたりもやもやしたりする日だってある。
そんな自分自身をまるっと認めて、おもいっきりハグしてあげたい。このバッグがそばにあれば、ささくれ立った気持ちも優しく受け止めることができる気がする。(編集ST)
左下:エレガントなカクテルドレスに合わせて提案されたデザイン。レーザーカットされた丸いパーツを鱗のように繋ぎ合わせたデコラティブな「HUG」 右下:赤いドレスに身を包み、ステージに出る直前のモデル。
フェラガモの伊勢丹新宿店ウィメンズストアが2024年7月10日にリニューアルオープン。折り紙をイメージした石積みのパネルが配置された店内には、ウエア、シューズ、バッグ、アクセサリーすべてが揃う。今回紹介した「ハグ」バッグ専用のスペースもあり、エクスクルーシブアイテムも!
東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店 本館3階
営)10:00〜20:00(百貨店の営業時間に準ずる)
www.ferragamo.com/shop/jpn/ja/sf/isetan-store-opening
*「フィガロジャポン」2024年8月号より抜粋