永尾柚乃に引っ張られて(⁉)、齊藤工が韓国原作のドラマで奮闘。
「齊藤工 活動寫眞館」について 2025.06.20
なんて大人びているのか――テレビ番組で観る永尾柚乃の魅力は、たった8歳という年齢ながら驚くほどきちんと話し、頭脳明晰。大人を導いてくれるほどの対応力の高さだ。齊藤工も例に漏れず永尾の賢さに感心し、「老成している」と評価。ただし、その大人びた風情のなかに、一緒に時間を過ごしていると「年齢相応の愛らしさ」を体感すると言う。ふたりは、7月8日スタートのドラマ「誘拐の日」で共演している。
2025年5月、都内スタジオにてドラマ「誘拐の日」収録時に撮影。
齊藤から送られてきた写真は山ほどあった。愛くるしく、活動的で、豊かな表情を浮かべる永尾の写真はバリエーションがたくさん。変顔までもこちらまで笑顔にさせられる可愛さだった。
ただし、この夏ドラマの永尾柚乃の役柄は「誘拐されるお金持ちの天才少女」。それゆえに、すんとした表情の写真を本誌フィガロジャポンでは掲載した。
「いつも色々な表情を見せてくれているので、こちらもわがままにたくさんリクエストしました。どの瞬間も楽しそうにその場にいて、ベストを尽くしてくれる姿勢には学びが多くあります」(齊藤)
齊藤がこのドラマで演じるのは、おっちょこちょいな誘拐犯だ。
番宣でも、「大人から見れば、生きている時間がまだ短いはずなのに、人生の背景がにじむ表現者」と永尾のことを評した。
「初対面の本読み時に、監督が永尾さんに『今回は"子役の演技"はなしで』と言って、『わかりましたー』と即答し、飄々と老成した天才少女役を演じてしまう永尾さんに出会ってから今日にいたるまで、凄すぎて目が離せない反面、年相応の少女になる瞬間には安心させてもらっています」(齊藤)
かたや永尾は齊藤のことを「もともとカッコいいと思っていましたが、会ってみたら、よりカッコよかった!」と言う。宣伝動画でも齊藤をリードしているかのようで、期待に応えてくれる。
同番組撮影時、川崎にて。
齊藤はよく子どもに対して、子どもに接するという感覚で近寄ると、賢い子どもは「大人が子供用に目線を下げてきた」と感じるはずだ、と言う。年齢が若くても、相手に対してひとりの人間として敬愛を持って対するのは齊藤の姿勢といえる。
天才少女とずっこけ誘拐犯の物語は、韓国で原作が作られたドラマ。熱量の大きな韓国エンターテインメントから生まれた本作を、齊藤も永尾も楽しんで演じていくに違いない。
2016年10月15日生まれ。18年放送のドラマ「コールドケース2 ~真実の扉~」(WOWOW)で俳優デビュー。23年に放送された「ブラッシュアップライフ」では安藤サクラ演じる主人公の幼少期役で注目され、24年はドラマ11本に出演。6月6日に劇場公開された映画『リロ&スティッチ』ではリロ役の日本版声優を務めている。現在、ドラマや映画のみならず、CM、バラエティ番組出演など多方面で活動中。

齊藤工/TAKUMI SAITOH
主演ドラマ「誘拐の日」(永尾柚乃と共演、テレビ朝日)が7月8日21時放映開始。Netflix 映画『新幹線大爆破』(配信中)、今冬公開作『港のひかり』に出演。企画・プロデュースした児童養護施設のドキュメンタリー映画『大きな家』(劇場公開のみ)がロングラン上映中。