ヴィクシーのショーが今年復活! ブランドの変貌ぶりをチェック。

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ヴィクシーことヴィクトリアズ・シークレットのファッション・ショーが2019年11月に中止になって以来、5年ぶりに開催されることが決定。3月3日に、同社の2022年度の決算説明会で正式に発表された。

2018年11月の最後のショーに出演したモデルたち。身長が高くウエストは細く、髪の毛はロングでまるでバービー人形のように整った容姿を持つモデルばかり。 photography: shutterstock/Aflo

時代の美のダイバーシティ化に乗り遅れ、細くてブロンドの白人モデルばかりをメインに起用しつづけていたヴィクシーは、2000年代後半からショーモデルのインクルーシビティについてバッシングされ、その後売上は2016年から減少。2020年には元経営幹部のエド・ラジェックが、ヴィクシーモデルのスカウトを担当していたジェフリー・エプスタインと共にモデルたちにセクハラを日常的に行なっていたことを米「New York Times」誌でスッパ抜かれるという事件も。

一度はブランドイメージが地に落ちたヴィクシーだが、その後2021年からは従来の専属モデル「ヴィクシー・エンジェル」制度を廃止。代わりに多種多様な職種や人種の女性たちをブランド・アンバサダーとする「VSコレクティヴ」をスタートし、トランスジェンダーやプラスサイズモデルを積極的に広告モデルに起用することで改革を進めてきた。

現在のヴィクシーのインスタグラム公式アカウントより。体型もヘアスタイルも、多様なモデルを起用。

モデルだけではない。商品も、様々なボディタイプやスキンカラーの人たちが選べるように、たとえば「Lightly Lined Strapless Bra」という商品は、30Aから40DDDまでのサイズと、肌色に合わせた7色のラインナップが揃う。これは2018年に歌手のリアーナがローンチしたランジェリーブランド「サヴェージ x フェンティ」がスタートしたアイデアではあるが、今やヴィクシーも消費者目線からの広告展開や商品開発をしていることがわかる。

「undefinable(定義不可能)」という新たなキャンペーンの広告では、様々なスタイルのモデルたちが登場し、「普通とは何か?」と疑問を問いかけている。

ブランドの公式発表では、「我々の新しいブランドのプロジェクトと使命は我々のガイドラインによって続行中。それは我々を最高のマーケティングとエンターテイメントの領域においての新たな地位に導き、我々が現在どのようなブランドになったかということを反映するものになるでしょう」とコメント。

生まれ変わった新生・ヴィクシーが、どんな新しいショーを見せてくれるのか、期待したい。

text: Moyuru Sakai

この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/culture/0314-victorias-secret.html