FOOD & DRAMA

Kドラマの食事から知る、韓国生活の日常。

Culture

韓国ドラマによく登場する食事シーンは、主人公たちの心情や、作品のコンセプトそのものを伝える役割を果たす。食材やメニュー、食卓の風景などからもっと深くドラマを理解しよう。


韓国ドラマには食事のシーンが多い。家族や友だちとわいわいと、恋人や親友とまったりと、あるいはひとりで泣きながらごはんを食べる場面もある。韓国人にとって食事は大切なものであり、それは人間関係のベースとなっている。

韓国では「ごはん食べた?」が挨拶だ。友だち同士だけでなく、ビジネスの席でも同様だ。「食事はされましたか?」と聞かれたら、「はい」と答える。挨拶だからそれでいい。もしお腹が空いてるなんてことが相手に知られたら、大変なことになる。とにかく何かを食べさせなければと、仕事どころではなくなってしまうのだ。

食事の場面ではいつも韓国人の優しさや温かさが身にしみる。だから、時には切なくもなる。ドラマでもリアル社会でもまったく同じである。

>>『賢い医師生活』|雨の日には特別メニューのスジェビを。

>>『椿の花の咲く頃』|トゥルチギで起きるコミュニケーション。

>>『恋のスケッチ~応答せよ1988~』|分かち合いが作る豪華な食卓。

>>『イカゲーム』|懐かしのカルメ焼きが残酷なゲームに。

>>『宮(クン)~Love in Palace』|食べさせてあげたい! 愛を包んだサンチュ。

>>『梨泰院クラス』|スンドゥブが作った世界のパク・ソジュン。

>>『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』|誰もが”病みつき”になるキンパ。

>>『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』|栄養たっぷりのわかめスープは誕生日に。

>>『サイコだけど大丈夫』|”取ってあげる”おせっかいが愛情表現。

>>『シスターズ』|母業はキムチ漬けが基本。

Text: 伊東順子
1990年に渡韓し、企画、翻訳オフィスを運営する。2017年に同人誌「中くらいの友だちー韓くに手帖」(皓星社刊)創刊。著書に『韓国カルチャー 隣人の素顔と現在』(集英社刊)、7月には第2弾を発売予定。

*「フィガロジャポン」2023年9月号より抜粋

illustration: Kaeko

この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/culture/240107-food-and-drama-index.html