庶民的なワインから超高級ワインまで千差万別! 覚えておきたい赤ワイン品種「テンプラニーリョ」と「ガルナッチャ」。

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庶民的なワインから超高級ワインまで千差万別!


vol.15 テンプラニーリョ/ガルナッチャ

スペインを代表する赤ワイン用品種といえばテンプラニーリョ。約20万haとスペイン最大の栽培面積を誇り、国内各地で栽培されている。「テンプラニーリョ」は銘醸地リオハでの呼び名で、産地ごとに名称が異なり、リベラ・デル・ドゥエロだと「ティント・フィノ」または「ティント・デル・パイス」、ラ・マンチャでは「センシベル」と呼ばれる。産地や造りによって、庶民的なワインから超高級ワインまで千差万別。タバコやレザーが共通の香りだ。

赤ワイン用品種の第2位がガルナッチャ。フランスのグルナッシュだ。テンプラニーリョにブレンドされることも多く、以前は脇役扱い。ところが、1990年代後半にカタルーニャ州のプリオラートで真の実力を発揮してから見直され、質の高いワインが登場。こちらも多種多様ながら、一般に酸とタンニンは穏やか

ボデガス・ヒメネス・ランディ
エル・コラロン

BODEGAS JIMÉNEZ-LANDI
EL CORRALÓN

国・地域:スペイン カスティーリャ・ラ・マンチャ
アルコール度数:14.5%

上質かつ複雑、新スタイルのガルナッチャ。750ml ¥3,905/モトックス(0120-344101)

ガルナッチャの天地として、いま最も熱い注目を浴びているのがシエラ・デ・グレドス(グレドス山脈)。温暖で肥沃な平地では凡庸なワインしか生まないガルナッチャも、冷涼で痩せた高地だと優美なワインになる。メントリダ村のヒメネス・ランディは、このエリアで高品質なガルナッチャを手がけたパイオニア。赤い果実を中心にハーブやスパイスの複雑なアロマ。しなやかな飲み心地で、エレガントなフィニッシュ。

酸味    ●●●◯◯
果実味   ●●●●◯
タンニン  ●●◯◯◯

マルケス・デ・ムリエタ

MARQUES DE MURRIETA

国・地域:スペイン リオハ
アルコール度数:14.5%

銘醸地で生まれる、スペインワインの代表格。750ml ¥4,290/エノテカ(0120-81-3634)

スペイン随一の銘醸ワイン産地がリオハ。伝統的な造り手が多く、このマルケス・デ・ムリエタも1852年の創業だ。昨今は熟成にフレンチオークを使ったモダンなスタイルのリオハも増えているが、これは昔ながらのアメリカンオーク熟成でスパイシーなフレーバーが楽しめる。とはいえ、設備や技術の進化により、以前と比べてかなり洗練された印象。テンプラニーリョ入門にうってつけの一本だ。

酸味    ●●●◯◯
果実味   ●●●●◯
タンニン  ●●●◯◯

今月の講師

柳 忠之
ワインジャーナリスト

ワイン専門誌記者を経て、1997年に独立。専門誌、ライフスタイル誌等に寄稿。日本ソムリエ協会発行の資格試験向け教本執筆者。シャンパーニュ騎士団シュヴァリエ。

*「フィガロジャポン」2025年8月号より抜粋

ワインを自分らしく楽しみ、食卓や日々の生活をより豊かにしたい、そんな知的好奇心の高い人に向けた新しいコミュニティ。知識が身につくワイン講座や試飲イベントの開催、ワインアドバイザーによるコンテンツを日々発信中!

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この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/series/wine-study-notebook/250829-wine.html