Paris City Guide - Restaurant

素材自慢のラヴァン・ポスト、味も価格も内装も。

2020.01.15

update:2024/05/24

ラヴァン・ポストの前でフローラン・ピアールとそのチーム。photo : Marine Brusson

10区のシャトー・ドー通りに2年前にオープンしたLes Résistants(レ・レジスタン)。産地直送の素材を使った手頃な価格の美味しい料理が食べられるとあって、開店以来活気づいている。オーナーのフローラン・ピアールとそのチームによる食物のビオ・ダイバーシティと農業の保護を心がける姿勢も、常連を増やす一因だ。

そこのセカンドだったガエタン・コキュロがシェフとなり、この秋、レ・レジスタンからそう遠くない場所に、同じチームによる2つ目のレストランL’Avant-Poste(ラヴァン・ポスト)が開店した。彼らは10か条の憲章を掲げ、ここでもレ・レジスタン同様に、責任をもって行動参加する料理であることを宣言。たとえば、「憲章1:味のある素材を提供」「憲章2:動物のウエルビーイングと自然サイクルの尊重」「憲章3:持続および発展可能な生産のシステムを選択」……。

胡椒とコーヒー以外、使用するのはオーナーチームが自分たちの足で産地に出向き、生産者に出会って選んだフランスの素材ばかり。時間を費やして探し求めた素材の中には、忘れられていた野菜や牛肉の種類なども含まれ、日々のメニューを豊かなものにしている。素材をなるべく自然のままに、というのが料理の基本だという。

昼と夜で提案する料理が異なる。昼は前菜、メイン、デザートという従来の形式。前菜+メイン+デザートと3品とっても18.50ユーロと、20ユーロ札でお釣りがくる。2品なら16.50ユーロだ。日替わりメニューでは、それに合わせたグラスorピッチャーでワインを提案(5.5ユーロ~)。見事なワインリストもある店だけど、この提案に従えばワイン選びの迷いが解消されるというわけだ。

夜に出すのは小皿料理で、12皿くらいのセレクションが用意されている。うち、4〜5皿が日によって変わるそうだ。2人なら3〜4皿を、というボリューム見当。ラヴァン・ポストはかつてウイッグ店だったという場所で、もともとはレストランだったそうだ。改装工事の際に見つかった19世紀の建築当時のタイルの床をきれいにし、また、奥のスペースの高いガラス屋根も修復したという店内はとてもチャーミングだ。植物をテーマにした額が壁を飾り、籐の椅子がリラックス感を漂わせ、田園地方の田舎家で食事をしているような気分が味わえる。通りに面したスペース、奥のこぢんまりした空間、あるいはガラス屋根の下……どこの席に座ろうか、とラヴァン・ポストでは食事をする前から素敵な時間がスタートする。

アンドレがプロデュースするHotel Grand Amourと同じ通りに、今秋ラヴァン・ポストがオープンした。

パリにいることを忘れさせるインテリア。photo : Marine Brusson

素材の産地にこだわるだけでなく、オープンキッチンで素材の行方も見せる。廃棄物ゼロもレストランのスローガンだ。

前菜のヘリアンティス(キクイモの塊根部)のポタージュ。危険な美味のパンは、ジャン・フィリップ・メルケル(14区 Boulangerie Chardon)製。

ある日の前菜から、ビーツ、黒大根にノルマンディーのクリーム。

ある日のメインから。ガスコーニュ地方でクリストフ・マッソンが育てる牛ブフ・ナクレ。

ある日のデザートから、野菜のフヌイユ! キウイとメレンゲが美味しくマッチする。ランチメニューはメイン14ユーロ、前菜+メインまたはメイン+デザートが16.50ユーロ、前菜+メイン+デザートでも18.50ユーロ。

夜の小皿料理。7.5ユーロ〜。photo : Marine Brusson

床のタイルは19世紀にレストランだった当時のものだ。photo : Marine Brusson

壁にかけた植物の額、素朴なグリーンの鉢などが店内に自然をもたらす。

エントランスすぐの場所に設けられたテーブルで、親密な食事を。photo : Marine Brusson

INFORMATION
ラヴァン・ポスト<10区>|L’Avant-Poste

場所:

7, rue de la Fidélité 75010

電話番号:

09・81・41・01・07

最寄り駅:

CHATEAU D’EAU, GARE DE L’EST

営業時間:

12時〜14時、19時〜22時 休)日、月

réalisation:MARIKO OMURA