セクハラ、貧困......女たちの実体験に基づく韓国の短編。

Culture

フェミニズムとは、自分を生きていくこと。

『彼女の名前は』

チョ・ナムジュ著 小山内園子、すんみ訳 筑摩書房刊 ¥1,760

韓国フェミニズムを牽引した『82年生まれ、キム・ジヨン』の著者による最新刊。

約60人の女性へのインタビューを基にした28の短編は、実際の体験を下敷きにしているだけにルポルタージュのようなリアリティがある。職場のセクハラを告発して逆に孤立する話や親世代との家族観の違い、貧困など日本と重なる点も多い。「誰かの妻、誰かの嫁、誰かの母になろうってがんばらないで。自分のままでいて」。声をあげることを諦めない、ひとりひとりの戦いの記録。

*「フィガロジャポン」2021年2月号より抜粋

réalisation : HARUMI TAKI

この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/culture/210123-livre-01.html