ノルウェーのお騒がせ王女、"シャーマン"と婚約!?
Culture 2022.06.09
ノルウェーのマッタ・ルイーセ王女(47)が、グウィネス・パルトロウの師匠として知られるカリフォルニアのシャーマン、デュレク・ヴェレットとの婚約を発表した。天使と交信ができるという王女らしいパートナー選びだ。
ノルウェーのマッタ・ルイーセ王女が、カリフォルニアのシャーマン、デュレク・ヴェレットとの婚約を発表した。photography: Abaca Press
ノルウェーのマッタ・ルイーセ王女は、6月7日にInstagramに投稿した。
「私の心を躍らせる“シャーマン・デュレク”との婚約を発表できて、とても幸せです」
シャーマン・デュレクことスピリチュアルガイドのデュレク・ヴェレットは、王室とセレブネタに特化したデンマークの雑誌『Billed-Bladet(ビルド–ブラデット)』に語った。
「私はとても古風な人間です。ハーラル国王とソニア王妃と面会し、結婚の許しを得ました。もしノーと言われたら、その先には進めなかったでしょう。私は尊敬の念を持って礼儀正しく物事を進めるタイプですから」
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プロポーズを受けた王女は、SNSで喜びを語った。
「私の心を躍らせてくれる人、私の最高の可能性を見て認めてくれる人、私を笑わせてくれる人、私が弱音を吐ける人、シャーマン・デュレクと婚約したことを発表できてとても幸せです。愛は私たちを超越し、成長させます。そして、この美しい男性と一緒に成長し続けることができるのは、とても幸せなことです。私たちを支えてくれた友人や家族に感謝します」
3年前、ノルウェー王室の長女であるマッタ・ルイーセ王女は、Instagramを通じて交際を発表した。
「デュレクは、多くの人々だけでなく、私の人生も変えてくれました。彼は、無条件の愛がこの地球上に存在することを私に気づかせてくれました。彼は私からのあらゆるものを、疑問も恐れもなく受け入れてくれます(…)ありがとう、私の愛する人よ、私をあなたの家族の一員として寛大に受け入れてくれてありがとう。この永遠から次の永遠まで、あなたを愛し続けます」
王女は世論を案じ、こうも語っている。
「私の相手を選んだり、判断したりするのはあなたではありません。私は、世の中の人々や社会的な基準を満たすために交際相手を選んでいるのではありません。 (中略) 私は愛で選びます。それがすべてです」
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シャーマンにとって王女は「崇拝する女神」
デュレク・ヴェレットも自身のInstagramアカウントに2人の画像を投稿した。そこには「マッタ・ルイーセ王女は多面的な自分を純粋に受け入れてくれている」という内容を、難解な文体でコメントしている。
「“シャーマン”だけでなく、私の中の女性、私の中の強い男、小さな男の子とジャガー、科学者と天使、などなど......私の中のすべての存在が、崇拝する女神に愛されているのです」
デュレク・ヴェレットは、シャーマンであるだけでなく、「女性のエンパワーメント・リーダー」「人権活動家」とも名乗っており、女優グウィネス・パルトロウを顧客に持つことでも知られる。ウェルネス・クイーンであるグウィネス・パルトロウは、彼女のウェブサイト「Goop(グープ)」の記事でデュレク・ヴェレットを紹介した。
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「女神」と“シャーマン”のカップルは驚くには当たらない。代替医療に熱心な王女は、動物や天使と交信できると主張している。
ノルウェーのハーコン皇太子の姉でもある王女は、2007年にオスロにエンジェルスクールを設立した。天使とコミュニケーションをとり、触れることで自分自身を癒す方法を学ぶというコンセプトだった。しかしその代替療法センターは物議を醸し、2019年に閉鎖された。
王女は今回が初婚ではない。2001年にノルウェー人作家のアリ・ベーン(『Sad as Hell』の著者)と結婚。3人の子供をもうけ、2017年に離婚した。慢性的なうつ病を患っていたアリ・ベーンが2020年12月に自ら命を絶った際、王女は彼に感動的な賛辞を送っている。
2002年には皇太子妃の称号を返上し、私的な活動に専念している王女は、童話作家としても知られている。
text: Sofiane Zaizoune (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi