【考察】キャロリン・べセット・ケネディ、27年の時を経ても謎に包まれた婚約指輪の秘密。
Celebrity 2026.03.07

ジョン・F・ケネディ・ジュニアの妻の指輪は、1999年に夫妻が飛行機事故で亡くなったときにこの世から消えた。

ジョン・フィッツジェラルド・ケネディ・ジュニアの隣で婚約指輪をしたキャロリン・ベセット・ケネディ。(ジュネーヴ、1996年4月15日)photography: Stephane Cardinale - Corbis / Corbis via Getty Images
1995年7月4日。当時のアメリカで一番もてはやされていた独身男性、34歳のジョン・F・ケネディ・ジュニアはこの日、キャロリン・ベセットにプロポーズした。故アメリカ大統領ジョン・F・ケネディの息子は婚約指輪として、ダイヤモンドとサファイアを交互にあしらったプラチナリングを彼女に贈った。カルバン・クラインの広報として活躍し、そのミニマルなスタイルで1990年代のファッションリーダーのひとりだったキャロライン・ベセットにふさわしい、シンプルでシックなリングだった。米国のテレビネットワークFXでドラマ「ラブストーリー ジョン&キャロリン」が配信中の現在、この指輪が再び脚光を浴びている。
キャロリン・ベセットに贈られたこの指輪は、婚約の1年前に亡くなった義母、ジャッキー・ケネディの指輪から着想を得たものだった。元ファーストレディは、フランスのジュエリーデザイナー、ジャン・シュランバージェがティファニーのためにデザインした、エメラルドとゴールドのマリッジリングを所有しており、簡素なデザインであることから「水泳用リング」と呼んで愛用していた。キャロリン・ベセットの指輪製作にあたっては、ジャッキー・ケネディの晩年を共に暮らし、最期を看取った実業家のモーリス・テンペルズマンがダイヤモンドとサファイアを提供して協力したと言われている。エステート・ダイヤモンド・ジュエリー社のベンジャミン・コーディプールは、2025年「ブライズ」誌の誌面でキャロリンの指輪の価値を1万ドルから1万3000ドルと見積もっている。
セントラルパークでの喧嘩
映画『タイタニック』(1997年)で一躍有名になったネックレス「ハート・オブ・ジ・オーシャン」同様、キャロリン・ベセットの指輪が図らずも有名になったきっかけは次のようなものだった。1996年2月25日の朝、ニューヨークは快晴だった。パパラッチのケン・カッツは、当時最注目のカップルがセントラルパークを散歩する姿を追っていた。ところがしばらくすると、ふたりは口論を始め、その様子をパパラッチは動画に撮った。フランスの作家ステファニー・デ・ゾールによる伝記『Carolyn et John(キャロリンとジョン)』の131ページによれば「彼[JFK Jr.]が振りむくと、彼女[CBK]は犬のリードをつかんだ。すると彼は彼女の手首をつかみ、指から指輪を外した。さらにジョンは犬を取り戻そうとして、つまずいた。彼は怒りで顔面蒼白だった」
ふたりの喧嘩は結局、泣きながら抱き合って終わったが、メディアは大きく報じた。数週間後、キャロリン・ベセットは俳優のマイケル・バーギンに電話で、指輪を取り戻したと語っている。ふたりは1996年9月21日に結婚し、その3年後に夫妻は飛行機事故で悲劇的な死を遂げた。その日、彼女がこの指輪を身につけていたのか、いまは家族のもとにあるのか、大西洋の深みに沈んだのかは明かされていない。確かなことは、指輪がその後、公の場で目撃されることは決してなかったということだ。指輪の運命は永遠に謎に包まれている。
From madameFIGARO.fr
text: Augustin Bougro (madame.lefigaro.fr)





