アートと光をテーマに、ラコステのスニーカーイベントがパリで開催。
Fashion 2025.03.14
1933年、フランスの伝説的なテニスプレイヤー、ルネ・ラコステが考案したポロシャツから生まれ、フレンチシックなテニスシューズで愛されてきたラコステ。
ブランドのレガシーに忠実でありながら、歴史に新たなページを刻んだのが「L003 NEO」シリーズだ。ランウェイに登場したコンセプトシューズを出発点にランニングシューズのディテールを取り入れ、ファッションとスポーツ、カルチャーを融合させたスニーカーのシリーズに、最新作「L003 NEO SHOT」が加わった。

ローンチを記念するキャンペーンには、レディ・ガガやビヨンセの振り付けも手がける振付師兼ムーブメントディレクターのニコラス・ウシャールと、モデルでダンサーのシヤオイー・リウが登場。ラコステが伝統的にパートナーシップを結ぶローラン・ギャロスのテニスコートのクレイを使ったステージで、2人が躍動的なダンスを繰り広げるビジュアルが実に印象的だ。

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この新作のローンチを祝い、2月28日から3月1日の2日間、パリで「ラコステ・ライトクラブ」イベントが開催された。新作のメインカラーであるグリーンから光をイメージしたイベントのテーマは、アートと光。没入型のアート作品や体験を通じて「影から光へ」という進化を探求し、L003 NEO SHOTの更なるファッション性とスポーツコンシャスを浮き彫りにする2日間となった。
会場となったのはマレ地区のアートセンター、ラファイエット・アンティシパシヨン。コンテンポラリーアートの展覧会をはじめ、アートレジデンスやパフォーマンスアート、ファッションショーの会場となることもある、パリのアートシーンを牽引する施設だ。


会場1階のステージはパフォーマンスの舞台となり、2階、3階にアートインスタレーションが登場。光をテーマにした4人のアーティストのイマーシブなインスタレーションと、カスタム・スニーカーをテーマにするアーティストの作品がゲストを迎えた。
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フランス人ビジュアルアーティスト、オリヴィエ・ラツィは、オレンジ色のグラデーションの光が次々と灯っては消えるインスタレーションで見学者を誘う。作品の中に身を置くと、光と陰が身体を通り抜けていくような没入感に驚かされる。

タンドラの「列」という名のインスタレーションは、音、イメージと空間の関係を模索させるオーディオビジュアルアート。1列に並んだ10のホログラムスクリーンが、音と連動して3次元的な視覚イメージを作り出す。

フランス生まれのクララ・ダギャンは、テクノロジーと手仕事を融合するクチュールピースをクリエイトするアーティスト。コートに描かれるテニスボールの軌跡にインスパイアされたアートは、クレイコートをイメージしたタペストリーとダンサーの衣装の光が反応し合う。流れるような光の動きに見学者の目が釘付けに。

2階の中央には、アルミニウムと鏡で囲まれ、土を思わせる赤い床が見えるカプセル空間が登場した。天体の環境を地球に似せて変更し、人間が居住できるようにする仮想的なプロセス「テラフォーミング」からインスパイアされたジュール・ゴルジェの作品は、中に入ると人の動きにつれて万華鏡のように風景が変化するインタラクティブアート。

アトリエでのカスタマイズ作業を収録したビデオとともに展示されたのは、ストリートアートとアート表現をミックスすることで知られるアーティスト、カナヤカノンの作品だ。L003 NEO SHOTを素材に、テニスのラケットにインスパイアされたカスタムスニーカーを制作。トップス&ショーツはL003 NEO SHOTの素材を使用し、再構成。キャスケットは解体したスニーカーの部品を再構成したものだ。

光のアートが映し出されるスクリーンをバックにしたフォトブースが人気を呼び、L003 NEO SHOTのカスタマイズを提案するワークショップやパフォーマンスも行われた没入型のアートイベント。
27日のオープニングパーティではニコラス・ウシャールとシヤオイー・リウが登場してダンスを披露し、DJセットとライブコンサートで遅くまで賑わった。

L003 シリーズの新作NEO SHOTは、ボリューミーなソールとワントーンカラーがモード感いっぱい。メッシュ、ヌバック、シンセティックレザーなどの異素材の描くモチーフが陰影を演出する。爽やかなグリーンとエレガントなグレーをメインカラーにした7色展開で、モードなアウトフィットにも、カジュアルスタイルにも活躍しそうだ。














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ラコステお客様センター
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www.lacoste.jp
photography: laclefprod text: Masae Takata(Paris Office)