10年後の自分に残せる服を。デザイナー竹内美彩の【フレンチシックな私物】
Fashion 2025.06.27
おしゃれ賢者が考える、"フレンチシック"の定義とは? 3つのキーワードとともにフレンチシックな私物コレクションをご紹介。
竹内美彩
フォトコピュー デザイナー
トレンドに流されない、"揺るがない自分"を作る。
パリで5年の修業を経て、自身のブランドを設立した竹内美彩。「フランスでは、身体やその人自体を魅力的に見せることがファッションの前提条件。自身の魅力を引き出す本質的なベーシックが整っていることがフレンチシックなのだと感じます。その"ベーシック"とは、旧来的なものではなく、その人の人生に必要なワードローブのすべてを指します。10年後の自分に残せる服を選ぶことが大切です」
Keyword 01
ヴィンテージアウター
パリの人気ヴィンテージショップ、サンクス・ゴッド・アイム・ア・ヴィップで購入したディオールのカジュアルな綿のコートと、肩パッドの大きな丸いシルエットに惹かれたというスタジオフェレのジャケット。「メゾンの遺産が気軽に手に入るパリ。古きよきものを取り入れた、スタイリングの機知に富む人にシックさを感じます」
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Keyword 02
アーレムのアイウエア
「モダンなデザインと職人の技術が呼応するアート作品のようなアイウエア。歴史を踏襲しながら新しいものを生み出す力がフランスのものづくりの遺伝子に備わっていると感じます」
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Keyword 03
レースのランジェリー
「美しく服を着ることへの意識が高く、普段見えない下着への配慮まで強く感じるパリジェンヌ。モデルを頼んだ友人たちが着用してきたシンプルなレースのガーターベルトの下着姿に、セクシーさよりも美しさを感じた記憶が鮮明です。5年前から収集しているオーバドゥの下着は、官能的で着心地も良く、自分の意識を高めてくれる存在」
*「フィガロジャポン」2025年6月号より抜粋
photography: Sio Yoshida styling: Chie Gondo