バーバリーの新作"ネオ"トレンチコートが春の装いを変える。
Fashion 2026.04.01

バーバリーの最新2026ウィンターコレクションのショーで、ダニエル・リーは、ブランドのシグネチャーアイテムを今回も再解釈した。よりブルジョワ的で、どこかセクシーさを感じさせるバージョンだ。

バーバリー 2026-2027年秋冬コレクションのショー。(ロンドン、2026年2月23日)photography: Spotlight
常識にとらわれないスタイルを貫き、世代を超えて"クリエイティブの聖地"として進化してきたロンドンは、日が暮れてからこそ本領を発揮する街だ。その存在感を支えているのは、次々と現れる若き才能と、シーズンごとに未来の都市像を描き直すトップデザイナーたち。その象徴が、2022年よりバーバリーを率いるクリエイティブディレクターである、ダニエル・リーだ。2026年2月23日、テムズ川沿いで発表された2026ウィンターコレクションで、彼は進化し続ける英国スタイルに対する自身の解釈を提示した。伝統と反骨精神が交差するロンドンらしさを、あらためて印象づけたのだ。
スタイルを格上げする、ネオトレンチコートの存在

バーバリー 2026-2027年秋冬コレクションのショー。(ロンドン、2026年2月23日)photography: Spotlight
ショーの幕開けを飾った最初のルックが、全体のムードを決定する。ブルーの光に包まれ、都会の建築や構造物を思わせるセットの中で、バーバリーの最新トレンチコートは華々しく登場。ただし、それは1879年に誕生し、バーバリーのアイデンティティを築いてきた伝統的かつ象徴的なモデルではない。最前列に座るケイト・モスとその娘を前に、ダニエル・リーが提示したのは、よりコンテンポラリーで、より若々しく、そしてどこかセクシーさを感じさせるトレンチコートだった。
バーバリーのトレンチコートは、プリーツを施したシルクポプリン素材で登場し、首元を引き立てる大胆なフリルカラーによって華やかに昇華された。もはや季節の変わり目に羽織るだけのクラシカルなレインコートではない。昼も夜も着こなせるマルチな定番へと進化し、それ一枚でスタイルが完成する存在となっている。その証拠に、このルックはレザーシューズ一足のみでスタイリングされていた。ノーアクセサリーで、装飾も控えめ、メイクもナチュラル。つまりかつて"実用的なアウター"と分類されてきたトレンチコートが、いまやイブニングドレスに取って代わるほどの存在感を放つまでになったということだ。

photography: Spotlight
「女性たちにとって、このトレンチコートは、エレガントなサテンドレスの上に羽織って、アクセサリーのように楽しむアイテムです」とバーバリーは公式リリースで説明。さらに、「シルエットはゆったりとしたリラックス感のあるカッティングで、ロンドンの人々が自然体で装う、その軽やかさを表現しています」と続ける。この肩の力の抜けたエレガンスは、春の訪れとともに、フランスでも多くの人が取り入れるスタイルになりそうだ。
From madameFIGARO.fr
text: Augustin Bougro (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi






