
住まいにおけるワークデスクは空間にうまく馴染むものがいい。 奥行きのないコンソールタイプや移動がしやすいサイドテーブル、高さが変えられるものやノートPC専用など、実用的な8つの机を紹介する。自分に合った一台を見つけ、リビングや寝室の一角で仕事に集中できる小さなワークスペースを確保しよう。

#01.必然性から生まれた、“民具”のような机。
一人分のデスクワークの必要最低限を満たすコンパクトなサイズ感が魅力的。「ワーク・フロム・ホーム WB(ライティングビューロー)」(W65×D56.5×H115cm)¥94,600(税込)/藤森泰司アトリエ
デザイナーの藤森泰司がスタッフと手がけた「ワーク・フロム・ホーム」シリーズは、自身のリモートワークが始まるとともに、必要に迫られて生まれた4つの机をラインアップする。適切な価格で迅速に提供するためセルフ・プロダクションで製作し、自身のウェブサイトで販売を行う。
藤森自身は寝室で使うというライティングビューローは、天板を閉じてしまえば仕事道具が見えなくなるので仕事モードを簡単にオフへと切り替えられる仕様がうれしい。幅65cmとコンパクトで自宅のわずかなスペースに置くことができ、日本の住環境にぴったりだ。
天板を跳ね上げると奥行きは26.5cm。コンパクトながら配線孔も備え、しっかりとした作業環境を確保。リビングや寝室の一角に溶け込みながらワークスペースをつくる。
デスク奥のポケットには、ノートPCを立てて収納することが可能。天板はラワン合板の表裏に丈夫なメラミンバッカー材を採用している。
#02.部屋をすっきりと見せる、 スリムで直線的なライン。
1952年のデザインだが、いまも古さを感じない。カラクター「1595 コンソール テーブル」(W152✕D56✕H70cm)¥396,000(税込)、同「1562 デスク オーガナイザ ドロアー」(W27✕D35✕H41cm)¥112,200(税込)/ともにカッシーナ・イ クスシー青山本店 TEL:03-5474-9001
デンマークのカラクターが復刻した美しくシンプルなデスク。ミッドセンチュリー期にアメリカで活躍したポール・マッコブのデザインで、当時のミドルクラスにモダンデザインを普及させたモジュラー家具シリーズの一部。なめらかで飾り気がないものの、温かく親しみやすさがある。シンプルなメタルフレームに56cmと奥行きが浅めの設計なので、部屋の一角にも取り入れやすい。
スリムで直線的なスチール製のレッグにオーク材の天板、2つの引き出しを備える。装飾を削ぎ落とすことで素材の美しさが引き立つ。
オーガナイザーは単体で使うことも可能。デスクの引き出しと同じ指かけ穴がシンプルなデザインのアクセントに。
#03.軽やかな名作テーブルを、自在に使いこなす 。
シンプルなコの字形にグリッドがモダンな印象を与える。ザノッタ「クアデルナ」(W180✕D42✕H84cm)¥523,000(税込)/YAMAGIWA TEL:03-6741-5800
イタリアで結成されたデザイン集団、スーパースタジオが1970年に手がけた名作テーブル。遠目にはタイル張りのように見えるが、実際はハニカムコア合板に3cm四方の方眼模様のラミネートを加工したもの。そのため思いのほか軽く移動もしやすい。写真のモデルは細長で窓辺や壁付けにしてスツールや椅子を組み合わせれば、コーヒーショップのカウンター席のような仕事スペースが完成する。
来客時には移動させてカウンターのように使うことも可能。
一見するとタイル張りのように見えるが実は3センチ四方の方眼シルク印刷。
#04.ワンタッチで簡単操作、 高さが変わる昇降式デスク。
北欧らしいシンプルなデザインと色使い。ストリング ファニチャー「昇降式デスク ライトグレーリノリウム」(W180✕D90✕H71.5〜118.5cm)¥321,420(税込)/ザ・コンランショップ TEL:03-5322-6600
スウェーデンのストリング ファニチャーのデスクは、ボタンひとつで高さが調整できる優れもの。無段階調整なので使う人の身長や座る椅子の高さ、姿勢に合わせて細やかな微調整ができる。デスクの高さを変えて作業中に立ったり座ったりすることは、気分転換になるだけではなく健康にもよい。天板中央にはスリットがあり、ケーブルもスマートにまとめられる点も高ポイントだ。
テーブルの高さは71.5〜118.5cmのあいだで自在に変えることができる。
+ーどちらかのボタンを押し続けることで天板が昇降するシンプルな設計。
#05.手軽に移動もできる、立て掛け式のラダーデスク。
木製家具なので、家のインテリアにも合わせやすいはず。「フォークラダーデスク」(W81×D51×H200cm)¥104,940(税込)/リビング・モティーフ TEL:03-3587-2463
壁に立てかけて使う梯子のようなデスクはアメリカのDWR for ハーマンミラーのオリジナルプロダクトで、デンマークのノーム アーキテクツがデザインを手がけている。シンプルな立てかけ式のラダーシェルフのようだが、最下段のシェルフはデスクの天板としての使用を前提にしたもの。昔ながらの木製家具を思わせる素朴さとクラフト感が魅力だ。壁があればどこにでも置けて、手軽に動かすことができる。
上部のシェルフに資料を置けばコンパクトなワークステーションに。材はウォールナットのほか、ナチュラルアッシュ、ブラックも選べる。
天板の高さは73cm。支柱には無垢材を使用している。
#06.ありそうでなかった、ノートPC専用テーブル。
パソコンのための家具として2007年に誕生。ヴィトラ「ネス テーブル」(W50✕ D35✕H57.4〜77cm)¥88,000(税込)/リビング・モティーフ TEL:03-3587-2463
譜面台のようなフォルムのテーブルは、ジャスパー・モリソンがノートPCを置くために開発したもの。高さや傾きを調整し、ベストな角度でモニターを見ることができる。ソファやアームチェアでちょっと仕事をする際や、ビデオ会議、仕事以外でもレシピを確認しながら料理をしたり、映画を見るのにも便利そう。天板の周囲には盛り上がった縁があり、両サイドにはハンドル付きで持ち運びもしやすいよう計算されている。
シンプルながら角の丸みなどのディテールも徹底的に計算されている。天面と脚は同色で5色のバリエーションから選べる。
高さは最大77cm。天板は水平から20度の角度まで傾けることができる。
#07.キャスター付きで、高さが変わるサイドテーブル。
三角形でも楕円でもない絶妙なフォルム。「K22アール サイドテーブル」(W60×D45×H53〜83cm)¥79,200(税込)/アクタス TEL:03-5269-3207
バウハウスの精神を受け継ぐドイツの家具ブランド、テクタ。ロングセラーの「K22 サイドテーブル」に、キャスターが追加された新モデルが登場した。椅子を組み合わせてコンパクトな仕事場を家中どこでも作れるほか、L字型のレッグをソファやベッドのコーナーにフィットさせ、手元に引き寄せて使うこともできる。アシンメトリーな天板のデザインは、彫刻家アレクサンダー・カルダーのモビールからのインスピレーション。
テーブルの高さは、最大83センチ。椅子に座って作業をする場合には高めに、ソファや床に座るときは低めに。
テーブル天面にある小さなハンドルは天板昇降用。天板は写真のウォールナットのほか、受注生産でチェリー、オーク、アッシュも。
#08.PCを置いても座っても、 マルチに活躍する一台。
ボールドなラインが部屋のアクセントに。「ブリューラマ スツール」(W36.5×D42.5 ×H74cm)各¥85,800(税込)、(W36.5×D36×H50cm)¥80,300/ すべてマジス ジャパン TEL:03-3405-6050
屋内外で使えてサイドテーブルにもスツールにもなる、ポップでグラフィカルな家具。ベルリン出身、ロンドンで学び、現在はミラノを拠点にするジャージー・セイモアがデザインしたものだ。シンプルかつ直線的なフォルムとヴィヴィッドなカラーリングで、想像力を掻き立てる。リサイクル可能な軽量のアルミニウムを高い溶接技術で成形。サイズ違いを組み合わせることで、コンパクトなデスク&スツールセットとしても使うこともできる。
蛍光イエローと蛍光オレンジは、これまでの家具にはなかなかなかったカラー。このほかブラック、グレイ、ブルーの5色展開。
真横から見ると、まるで記号のようなシンプルさ。ブラックは銀河のようにハンドスプレーペインティングが施されている。
photography: Masahiro Okamura(CROSSOVER),styling: Yusuke Takeuchi(Laboratoryy),text: Sanae Sato, editing: Yoshinao Yamada
この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/interior/210729-workathome-desk.html