米とキヌア、健康に良いのはどっち?
Lifestyle 2025.03.10
米とキヌア、どちらもパスタに代わる優れた穀物だ。だが、栄養面でもまったく同じなのだろうか。栄養士が答える。
photography: yipengge / Getty Images
米とキヌアは、どちらも主食になりうる、キッチンの重要な存在だ。国際穀物理事会(IGC)によると、特に米は小麦と並んで世界でもっとも消費されている穀物だという。
両者にはそれぞれ魅力がある。グルテンを含まないため、セリアック病などのグルテン不耐症の人や、腸が敏感な人にとっての強い味方になる。また、手軽でおいしい食事の王者、パスタの代替品としてもぴったりだ。だが、栄養価の面では、二つは同等なのだろうか。
---fadeinpager---
繊維とタンパク質
ほとんどの面で、同じだと言える。米もキヌアもビタミン、ミネラル、そして特に炭水化物を豊富に含む、バランスのとれた食生活にとって重要な、でんぷん質の食品だ。特に炭水化物は、身体を動かすために必要なエネルギーを一日にわたって供給する。言い換えれば、身体の燃料だ。
だが、どちらか決着を付けるとするなら、キヌアのほうが優位だろう。「キヌアは食物繊維とタンパク質含有量でわずかに米を上回ります」。つまり、キヌアのほうが満腹感を高めてくれるということだ。さらに、「その差は小さいが、キヌアの方が血糖値を上げづらい」と栄養士は続ける。
とは言うものの、白米をよく食べるという人は、玄米や赤米、黒米などを選ぶことで、食物繊維の摂取量を増やすことができる。同じように、小麦であっても「ブルグルやスペルト小麦も食物繊維を多く含む、優れた選択肢です」と栄養士のハンナ・ベンゼムホウンは言う。
結局のところ、どの穀物を選ぶにしても一番重要なことは、毎日の献立のなかで正しく組み合わせて、その効果を享受すること。理想的な組み合わせは? タンパク質を4分の1、でんぷんが4分の1、残りが野菜だ。
From madameFIGARO.fr
この記事は、madameFIGARO.frで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
【合わせて読みたい】
フルーツジュースとスムージー、健康に良いのはどっち?
ダーク?ミルク?ホワイト? 一番健康に良いチョコレートは?
コーヒーにミルクを入れると、健康にいい?悪い?
「シワが増える」「健康にも悪影響」。医師が教える、最悪な寝姿勢とは?
健康な生活を送るための、10の小さなチェックポイント。
text: Ophélie Ostermann (madame.lefigaro.fr) translation: Shion Nakagawa