ダーク?ミルク?ホワイト? 一番健康に良いチョコレートは?
Lifestyle 2025.01.07
ミルク、ホワイト、ダーク......。どんなチョコレートでも大好き! という人も多いだろう。しかし、どのチョコレートが一番健康に良いのだろうか? 栄養学の専門家ふたりに聞く。
photography: AND-ONE / Getty Images
チョコレートは一日のいろんな瞬間に味わいたいご褒美で、まさにかけがえのない癒しの存在。もともとはダークチョコレートとして生まれたが、現在ではミルクチョコレートやホワイトチョコレートも一般的だ。だが、これらのチョコレートは栄養学的に見て、すべて同じというわけではない。それでは、最も健康に良いのはどれなのだろうか。
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カカオは健康の味方
驚きはないかもしれないが、軍杯はダークチョコレートに上がる。なぜなら、カカオの含有量がほかの二種類よりも多いからだ。商品にもよるが、ダークチョコレートには43〜100%のカカオが含まれている。栄養専門医のアフィッド・アルオルによると、チョコレートの基本的な要素であるカカオは、その含有量が多ければ多いほど、製品の栄養価が高くなるという。つまり、ダークであればあるだけ、健康的でもあるということだ。
ダークチョコレートの効能は数あるが、特に知られているのは動脈への効果だ。フラボノイドのような抗酸化物質が豊富で、悪玉コレステロールを減らし、血液の循環を良くするとアルオルは言う。
一方、栄養学者で仏健康栄養プログラム(PNNS)認定の専門家、サラ・モニーに言わせると、75%以上のカカオを含むチョコレートは、微量栄養素の源となり得るという。さらに、カカオはメンタルヘルスにも良い効果をもたらす。「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンを刺激し、精神刺激物質フェニルエチルアミンが抗うつ作用を発揮するという。
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適量は?
ダークチョコレートは健康の味方ではあるが、糖分と飽和脂肪酸が豊富に含むカカオバターが18%以上入っていることを忘れてはならない。節度を持って一日1〜2欠けを目安に食べるべきだろう。チョコレートは奇跡の食材というわけではない。バランスのとれた食事を補うための、そして、自分に喜びを与えてくれるための選択肢の一つなのだ。
From madameFIGARO.fr
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text: Barbara Danel (madame.lefigaro.fr) translation: Shion Nakagawa