気分が落ち込んでいるときには「避けるべき」食べ物。
Lifestyle 2025.03.11
食べ物はいつだって元気を与えてくれる。だが、すべての食品に同じような効果があるわけではないらしい。落ち込んでいるときにはお皿に盛らないほうが良い食品を、精神科医が教えてくれた。
photography : Dmitrii Marchenko / Getty Images
このところ続いている凍てつく寒さや、冬の日照不足などで、なかなか「気分が上がらない」という人もいるのでは? こうした気分の低下とどう付き合えば良いのだろうか。
「食べものを見直しましょう」とインスタグラムの動画で勧めるのは、ボルドー大学病院の睡眠科部長で、精神科医のピエール・フィリップだ。1月29日に投稿された動画で、彼は疲労やストレス、いらつきを増長するいくつかの食品に注意を促している。
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超加工食品
フィリップが言うには、バランスの悪い食事は気分に影響を及ぼす。より具体的には、「低レベルの炎症と酸化ストレス」を引き起こし、それが脳内環境に支障をきたす原因になるという。
「精製された砂糖やトランス脂肪酸を多く含む食品は、感情とエネルギーのバランスを崩し、落ち込みを悪化させます」。これは特に、スーパーマーケットで売られている出来合いの製品や、ファストフードのような超加工食品にあてはまる。「これらの食品は炎症を引き起こしやすく、非常に危険です」とフィリップは強調する。
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赤身肉
肉類、特に赤身肉、牛肉も避けるほうが良いという。「これらの食品は炎症を悪化させます」とフィリップは説明し、代わりに魚や野菜、オリーブオイルを使った食事を選ぶようアドバイスする。「オメガ3やビタミン、ミネラルなどの必須栄養素を豊富に含むこれらの食品は、やる気やメンタルバランスをサポートするうえで、重要な役割を果たします」
適切に対応すること
レシピが必要なら、地中海料理や日本食、ノルウェー料理の食事法を参考にするよう、フィリップは勧める。「魚、オリーブオイル、ドライフルーツなどを中心とした食事は、炎症プロセスに働きかけ、脳の働きに作用し、気分の落ち込みを防いでくれます」
しかし、悲しみや落ち込みが強まる、または長く続く場合は、専門家の力を借りるのが一番だ。特に、暗い考えが頭をよぎるときは、精神療法的なサポートが必要かどうかを判断するためにも受診しよう。
From madameFIGARO.fr
この記事は、madameFIGARO.frで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
text: Tiphaine Honnet (madame.lefigaro.fr) translation: Shion Nakagawa