ワイン界のバイプレーヤー!? 赤ワイン品種ガメイとカベルネ・フランの魅力を徹底解説。

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ワイン界のバイプレーヤー、ガメイとカベルネ・フラン。根強いファンも多い赤ワイン品種をご紹介!


vol.12 ガメイ/カベルネ・フラン

カベルネ・ソーヴィニヨンとピノ・ノワールは、それぞれボルドーとブルゴーニュの看板俳優。品格、洗練度、熟成のポテンシャルなど非の打ちどころなし。一方、これら主役の陰に隠れがちなバイプレイヤーともいうべき品種が、カベルネ・フランとガメイだ。

カベルネ・フランはカベルネ・ソーヴィニヨンの親にもかかわらず、どこか垢抜けない。未熟だとピーマンやゴボウの香りが強くて品位に欠ける。ところが近年の温暖化でブドウは完熟。ロワールのカベルネ・フランはボディが増し、ボルドーでも特に右岸で再評価されている

ガメイはブルゴーニュ南部のボージョレに向いた品種。軽やかなヌーヴォーのイメージが強いが、モルゴンやムーラン・ア・ヴァンなどの特定産地で醸されるガメイは、力強く長期熟成向き。ガメラーを自称する愛好家は意外と多い。

アンジュ ルージュ
カベルネ・フラン

ANJOU ROUGE
CABERNET FRANC

国・地域:フランス ロワール アンジュー
アルコール度数:14%

きめ細かいのに力強い!ビオディナミから生まれる味。750ml ¥5,060 ※2018年ヴィンテージの価格/ラック・コーポレーション(03-3586-7501)

ボルドーよりもカベルネ・フランに熱心な産地がロワール地方。アンジュー、トゥーレーヌなどロワール川中流域の地域には、100%カベルネ・フランから造られるワインが豊富に揃う。これはアンジューのカベルネ・フランで、ビオディナミ農法で栽培されたブドウから造られたもの。インクのように凝縮感が高く、熟した赤い果実に土っぽいニュアンス。タンニンはきめ細かく緻密。しかし、力強い。

酸味    ●●●◯◯
果実味   ●●●●◯
タンニン感 ●●●◯◯

ムーラン・ナ・ヴァン
シャトー・デ・ジャック

MOULIN À VENT
CHATEAU DES JACQUESE

国・地域:フランス ブルゴーニュ ボージョレ
アルコール度数:12.5%

ヌーヴォーだけじゃない、骨格のあるボージョレ産を知る。750ml ¥4,950/日本リカー(03-5643-9700)

ガメイといえばボージョレ、ボージョレといえばヌーヴォー(新酒)ゆえに、軽くてフルーティなワイン向け品種と思われがち。しかしながら、ボージョレ北部の花崗岩土壌で栽培されたガメイからは、ボディに厚みがあり、骨格もしっかりしたワインが生み出される。このシャトー・デ・ジャックは、ワインの造りもヌーヴォーとは異なるブルゴーニュのコート・ドール流。高級赤ワインを彷彿させる風格が漂う。

酸味    ●●◯◯◯
果実味   ●●●●◯
タンニン感 ●●●◯◯

今月の講師

柳 忠之
ワインジャーナリスト

ワイン専門誌記者を経て、1997年に独立。専門誌、ライフスタイル誌等に寄稿。日本ソムリエ協会発行の資格試験向け教本執筆者。シャンパーニュ騎士団シュヴァリエ。

「フィガロジャポン編集部の、ワイン本気飲み!」連載を更新。今回は「デザインが気に入ったワインは、味わいも好み」説を検証。(ワインクラブ部長)

ワインを自分らしく楽しみ、食卓や日々の生活をより豊かにしたい、そんな知的好奇心の高い人に向けた新しいコミュニティ。知識が身につくワイン講座や試飲イベントの開催、ワインアドバイザーによるコンテンツを日々発信中!

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*「フィガロジャポン」2025年5月号より抜粋

この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/series/wine-study-notebook/250626-wine.html