認知症への秘密兵器はコーヒー。 米ハーバード大学研究チームが明かす、正しい摂取量とは。
Lifestyle 2026.03.17

ハーバード大学が実施し、2月9日に医学誌「JAMA」に掲載された大規模な研究によると、お茶やコーヒーを毎日摂取することで、認知機能障害のリスクが低下するという。

photography: shutterstock
コーヒーやお茶を飲まずに一日を始められないという人もいるだろう。この件に関する科学的な研究結果を信じるならば、それは健康的な習慣であると言える。温かいコーヒーやお茶が早期死亡や心血管疾患のリスク低減に寄与することはすでに知られていたが、新たな研究は、それらが脳をも保護することを示唆している。
米ハーバード大学医学部の研究チームは、コーヒーとお茶の日常的な摂取と認知症リスクの低減との間に関連があることを観察した。彼らの研究は、2月9日に権威ある学術誌「JAMA」で発表された。
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1日に1〜3杯
この研究は、カフェインを含む飲料と脳の衰退リスクとの関連を調べることを目的としていた。研究者らは、13万1821人を平均30年間にわたって追跡した、米国の2つの大規模な研究データを分析した。被験者の食生活(特に紅茶とコーヒーの摂取量)に関する情報が収集され、2〜4年ごとに認知テストが実施された研究だ。
結果は? 科学者らは、コーヒーとお茶の定期的な摂取が、認知症リスクの低下とより良好な認知機能に関連していることを観察した。
1日あたり2〜3杯のコーヒー、または1〜2杯のお茶(1杯は約240mlに相当)を飲む人は、ほとんど、あるいはまったくそれらを摂取しない人と比較して、認知症のリスクが18%低かった。また、コーヒーを飲む人は、記憶力の低下や混乱を感じるといった「主観的な認知機能低下」の症状を訴える割合も低かった(9.5%に対し、7.8%)。 これらの有益な効果は、年齢、性別、身体活動、その他の食習慣などの要因とは無関係に観察された。
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保護的な役割
ただし、コーヒーやお茶が脳の健康に利益をもたらすのは、それらにカフェインが含まれている場合に限られる。カフェイン抜きの飲料(デカフェ)の摂取は、認知症リスクの低下や認知機能の向上とは関連がなかったと研究著者らは結論づけている。
そのため、「カフェインが、こうした効果の背後にある主要な神経保護剤である可能性がある」という。「インスリン感受性を改善し、認知症の主要なリスク要因である2型糖尿病のリスクを低下させるカフェインの効能も、認知の健康に対する保護的な役割を強化している」と彼らは説明する。
カフェイン以外にも、コーヒーとお茶には抗酸化物質や血管の健康を改善する化合物が含まれていると研究者らは述べる。また、お茶の特定の成分は「リラックスを促し、脳を保護する」可能性がある。
しかし、科学者らは観察研究である以上、これらの結果から因果関係を確立することはできないと注意を促している。そのため、これらの分析を確認するにはさらなる研究が必要である。
それまでの間、安心してコーヒーやお茶を楽しみ続けてよさそうだ。
From madameFIGARO.fr
この記事は、madameFIGARO.frで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
text: Lena Couffin (madame.lefigaro.fr) translation: Shion Nakagawa




