和と洋の感性が出会った、「眼福和菓子」の世界とは?
Gourmet 2025.06.03
和と洋の素材と感性が融合した革新的な味や、研ぎ澄まされたアートのような美しきビジュアル。アップデートした"ネオ和菓子"の世界へ。
和と洋の出合い。
諸鈎
2024年アジアベストパティシエに選ばれたファロの加藤峰子と、日本各地の和菓子職人との技の融合で生まれた革新的な菓子などが並ぶ諸鈎。
1. 「檜菊華」
夢菓房 たから 濱田浩二
1個¥5,500(要予約)
夢菓房たからの"はさみ菊"の技術を生かした黒の練り切りは、外の餡には檜と生ライム、中の白餡にはラズベリーとローズウォーターを練りこむ。
2. 「移り変わる景色のポリリズム」
京菓子司 金谷正廣 金谷亘
4本入り¥2,880
京都の銘菓"真盛豆"を手がける京菓子司金谷正廣とコラボレーション。ほうじ茶の香ばしさと金木犀の甘い香りが響く「焙じ茶+金木犀 羊羹」と、ほろ苦さが調和する「カカオ+オレンジ 羊羹」の2種のアソート。
3. 「果実のジオメトリー」
御菓子司 寳月堂 桑田桃子
4袋入り¥3,500
創業100年を超える香川の老舗和菓子店、御菓子司 寳月堂の若手女性職人とのタッグ。和三盆糖の上品な甘さと果実のみずみずしさを閉じ込めた生落雁。杏にはオレンジゼスト、サワーチェリーにバラを合わせ、口の中でシャリッと優しくほどける。
https://morokagi.jp/
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餅菓子専門 キキョウヤオリイ 東京駒沢店「紫陽花餅」
¥360(6月限定)
1607年創業の老舗和菓子店「桔梗屋織居」の19代目が駒沢に開業したのは、トレンドを柔軟に取り入れた商品を開発する餅菓子専門店。紫陽花を表現する淡い藍色はバタフライピーで色付けし、レモングラスの香りをうつした道明寺で、あっさりとしたこし餡を包む。
@kikyoya_orii_mochi
かんたんなゆめ「紫陽花」
¥480(6/1頃より販売予定)
和菓子作家の寿里が手がける和菓子カフェ&バー。一粒の雫が煌めく紫陽花をモチーフにした練り切り。アールグレイの茶葉を加えた餡を忍ばせ、爽やかなベルガモットの香りと紅茶のほろ苦さをなめらかな白餡が優しくまとめる。お酒と合わせて楽しんで。
@kantan.na.yume
ミズヤ菓寮 浮雲「松の箱庭」
¥1,600~ ※イートインのみ、ドリンク含む
和菓子作家・嶋ゞの小島直子が監修し、京都の有職菓子御調進所老松の職人が製作する贅沢なコラボレーション。しっとりとしたカステラのような浮島に、抹茶餡で天橋立の松林を表現。5月にオープンするホテル、mizuyaの菓寮で提供する。
https://mizuya-kyoto.com/
餅匠しづく 芦屋 上「フランボワーズ大福」
¥508
「お菓子で百薬の長を目指す」を理念に、主要な原料は化学肥料、農薬不使用にこだわる大阪発の菓子店。ビーツの天然色素が鮮やかな求肥に包まれたやわらかい大福はラム酒がほのかに香る白餡と甘酸っぱいフランボワーズが隠れ、みずみずしく果実あふれるフレッシュな逸品。
https://mochi-shizuku.jp/
*「フィガロジャポン」2025年7月号より抜粋
photography: Ayumu Yoshida styling: Reiko Ogino text: Minako Shimoi