「海のしょうげつ」から見る景色は、前面に太平洋の大海原と大きな空のみ。まさに視界を遮るものの無い絶景が感動的です。小さな半島の小高い山の頂上にあるこの旅館からは穏やかな知多湾が一望でき、その美しい情景に訪れる人を魅了しています。

旅館の庭から見る知多湾。

エントランスへのアプローチ。
広大な敷地に客室はわずか10室。空の棟、風の棟、大地の棟、海の棟に分かれ、それぞれに海を眺める露天風呂が作られています。とりわけ夕日の美しい日には、自分の部屋でゆったりと露天の温泉に浸かり、刻一刻と色を変える夕日を眺めているだけで、疲れやストレスなんてス~ッとどこかに消えてしまうでしょう。

客室は余裕の広さ。シッティングスペースのほかに、こんな快適なベッドルームもある。

各客室のテラスに造られた露天風呂のひとつ。
敷地内には有機野菜やハーブを栽培する1500坪もの自家菜園が作られ、安心安全で新鮮な食材が私たちの食事として提供されています。とはいえ、この地域を訪れたならます’海の幸’を堪能せずには何も語れません。近くの漁港からその日水揚げされた新鮮な海の幸を仕入れ、それらの新鮮な食材が会席料理となってテーブルを飾っています。
また、温泉も施設も、景色も言うことなしですが、「海のしょうげつ」の最大の楽しみは、なんといっても豊富な山海の幸が堪能できるこの’地産池消’の食事にあると言えるかもしれません。自然の恵みに改めて感謝する、そんな滞在になるはずです。

山海の幸が楽しめる個室ダイニングルーム。

近くの漁港から仕入れる新鮮な海の幸。

自家菜園で作られる有機栽培野菜。
部屋数の限られた高級旅館ですから、静かにゆったりと過ごせる雰囲気作りも自慢です。施設は個室仕様のダイニングルームのほかに、「息吹の棟」と呼ぶメイン棟の中に、ロビーラウンジ、オーガニックにこだわる「ヒーリングスパmoon」、貸切の露天風呂、貸切の岩温浴施設があります。しかし各客室には温泉の引かれた露天風呂が造られ、それがあまりに快適なために部屋で過ごす時間が長くなるのは当然でしょう。

エステティックとトリートメントが可能なアロマテラピールーム。

絶景が望めるレセプション・ラウンジ・エリア。
「モノや情報、騒音に溢れた日常」から離れ、時には、静かで美しい自然に囲まれ、美味しい食事に舌鼓…と、自分をリセットするのも、現代人のライフスタイルには欠かせない癒しのひとつなのではないでしょうか。(K.S)
海のしょうげつ
愛知県知多郡南知多町大字内海字前山80番地
☏ 0569-62-3960
e-mail /[email protected]
部屋数/10室
料金/34,650円~(1室2名利用、1泊2食付1名料金)
http://www.shougetsu.jp/sea/

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com
この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/series/bon-voyage/post-129.html