輝くインテリアで新章を開き、再びナイトシーンを賑わすマンコー・パリ。
Paris 2026.03.23
夜、おしゃれして出かけて仲間と騒いで、そこでDJの音楽が気に入ったらちょっと踊って! 近頃のパリの流行りは、この気分を満たしてくれるバー&レストランだ。カジュアルからゴージャスまでタイプ様々あり、日本の1990年前後のバブリーな雰囲気にちょっと似ているかも。"ジュリアナ扇子"を流行らせるいいタイミングでは?と思わせる。数ヶ月の大規模な改装工事を終え、モンテーニュ大通りのシャンゼリゼ劇場の地下を占めるManko Paris(マンコー・パリ)が昨年末に再び扉を開き、ゴージャスに輝く新しい内装でパリのナイトシーンに戻ってきた。プレタポルテのブランドWEINSANTTOが2026/27秋冬コレクション「After Midnight」を発表した際に、モードと音楽とパフォーマンスが渾然一体となった例としてデザイナーが挙げたのもこの店の夜の世界だ。

モンテーニュ大通りのシャンゼリゼ劇場の地下に広がるマンコー・パリ。かつてドルゥオー競売場モンテーニュがあった場所だ。photography: 左 Thibaud Georges、右 Mariko Omura
ペルーの崇高なる神の名をとったレストランでは、シェフのメリオ・オリウンド・シャヴェーズがペルー料理と日本料理が出会ったNikkei(ニッケイ)料理に腕を振るう。日本だけでなく韓国や中国などアジア諸国からのインスピレーションも交えた、コンテンポラリーなNikkei料理は日本人には不思議で新鮮だろう。オープンキッチンがレストラン店内に向かって開き、活気溢れる料理人たちの動きが食事時間をより楽しいものにしてくれる。ペルー料理を代表するセヴィーチェのために特別なバーが設けられ、そのカウンターでも食事時間が過ごせる。

バナナ・チップスで開幕するディナー。セヴィーチェは白身の魚、赤マグロ、帆立貝の3種から選べる。パリで人気の中国の包子もNikkeiバージョンで。photography: Thibaud Georges

左:かぼちゃのピューレを添えた海老のグリル。シャラパ・ソースやピコ・デ・ガロなどペルーの味わいを。 右:Nikkei料理に握りは不可欠! photography: Thibaud Georges
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内装を任されたのは若き室内装飾家のSophie Lacroix(ソフィー・ラクロワ)だ。仏版フォーブス誌の「2025年40名の女性」に選ばれた一人で、パリのペニンゲン校出身の彼女は新世代デザイナーのシンボル的存在である。レストランを擁するのは、1910年から13年に建築された建物でオーギュスト・ペレが建築家として名を連ねるシャンゼリゼ劇場だ。地下に降りるとマンコー・パリのレストランがあり、その少し下にバー空間が広がるという造り。彼女はそこに没入型シアターという発想で、パリのエレガンスとアンデスの温かさが融合する空間を作りあげた。神秘的で現代的、活気に満ちた現代のペルーを物語るものだ。内装のスター、それはセヴィーチェ・バーの壁のモザイクタイル! 熟練の職人の技が生み出したブルーとゴールドがきらめく深海の世界は、まるで波打っているよう。これを見ることなく、お店を出てしまったら残念だ。

レストラン。photography: ©Gaelle Le Bouillant

左:日本を意識した間接照明が生み出すインティメートな雰囲気。 右:魚が泳ぐ海底を描いたモザイクとセヴィーチェ・バー。photography: 左 Thibaud Georges、右 Mariko Omura
バーはレストランから数段下のスペースに広がる。インカの雰囲気を醸し出すゴールドがキートーン。ソフィーがここにクリエイトしたのは、建築当時からの柱と階段を生かした、21世紀のパーティ好きが集まるお祭り空間だ。DJの音楽で陽気に盛り上がるManko Lokoは改装後も、木曜にエネルギッシュに復活。ライブミュージックもプログラムされている。カウンター、テーブル席で味わうべきは、ペルーの蒸留酒ピスコをベースにした、ピスコサワーを始めとするカクテル。リュクスなブランドのブティックが並ぶモンテーニュ大通りという場所柄、ファッション関係者が多く集まるマンコー・パリの夜は長い!

南米の輝く太陽が照らすバー。photography: Thibaud Georges

左:バーにはカウンター席とゆったりとしたソファの席が。 右:カクテル、マンコー・パリ風ピスコ・サワー。photography: Thibaud Georges

木曜の夜、バーで繰り広げられるLOKO。©Mankoparis
15, avenue Montaigne
75008 Paris
営)19:00~24:00
休)日
https://manko-paris.com/
@mankoparis
★Google Map
editing: Mariko Omura





