ザロイヤルパークキャンバス　札幌大通公園～札幌／北海道～ミレニアル世代に向け発信！ハイブリッドの未来型ホテル。

ホテルへBon Voyage 2022.11.04

“ロイヤルパークホテルズ”がミレニアル世代をターゲットに、スマートな発想による未来系ホテル、キャンバスラインの「ザロイヤルパークキャンバス　札幌大通公園」を2021年10月1日に開業しました。ロケーションは北海道札幌の大通公園に面した好立地、街のアイコン的存在“札幌テレビ塔”が目の前に聳えています。

１：FIGARO／ロイヤルパーク札幌.jpg — 大通公園に面したガラス張りのエントランス。地下1階、地上11階建て。1Fはレストラン「「HOKKAIDO CUISINE KAMUY」があり、外来客も多く賑わう。

ロイヤルパークホテルズ初の北海道進出であり、環境に配慮し、地域とのつながりを発展的に考えたSDGs配慮型でもあるホテルは、地元の北海道産木材を使用した国内初の“高層ハイブリット木造ホテル”という、未来型ホテルへの挑戦となったのです。キャンバスのキーメッセージは「MAKE IT HAPPEN、そこに集う、何かが生まれる」と掲げられています。最高のロケーションとリーズナブルな料金体系、気取らないサービス、機能的で居心地のいい部屋造りなど、宿泊主体のライフスタイル型ホテルとしてのデビューです。

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２：FIGARO／2階ラウンジ.JPG — 2Fのキャンパスラウンジ「KOKAGE」は木陰ができるほど植物を配置。天井は北海道産のタモ材による傾斜のある天井、家具は旭川産など地元感のある空間。

特に“そこに集う”のメッセージ通り、北海道をインスパイアする1階のレストラン「HOKKAIDO CUISINE KAMUI」では、北海道を食すとして、地元の食材を使いフランス料理のソースで楽しむ独自の「新しいフレンチ」を提供。余市町のワインや北海道産の日本酒など、いまや人気の北海道のお酒と料理とのマリアージュもお薦めです。2階の快適なスペース「CANVAS LOUNGE KOKAGE」も、宿泊者以外の外来の方々を受け入れており、まさに若い人たちが自由に出入りできる集いの場となっています。1階も2階もガラス張りの大きな窓からは大通公園の緑と陽ざしが燦燦と入り、まるでオープンエアの空間に居るような雰囲気がします。とりわけ2階のラウンジには、数々の観葉植物が配され、緑の中で過ごせることがサステナブルやSDGsに感度の高いミレニアル世代には特に好評です。

７／ルーフトップ.jpg — ルーフトップCANVAS ROOFTOPの「Outodoor Living SAPPORO」の夕暮れ時。グランピングテントやソファなどが置かれ焚火も、都会にいることを忘れリゾート感が楽しめる。

屋上にも快適なソーシャル空間が造られていました。札幌の市街地を見晴らせる屋上は、CANVAS ROOFTOP「Outdoor Living SAPPORO」と銘打ち、ウッドデッキやファイアーピット、ソファースペース、グランピングテントなども並び、シティリゾートの趣を感じます。ハンモックも吊るされ、この日は親子で楽しむ姿も見かけました。サンセットの後は焚火を囲んだ集いもあり、また翌朝の朝食もここでOKという、垣根を取り払ったサービスの提供もなかなかです。このルーフトップでは、今後も誰もが気軽に集える活動が今後も続けられそうです。

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３／キャビンフロアの客室.jpg — キャビンフロアの客室「スーペリアツイン・パークビュー」。全12室で23㎡のタイプ。

さて、ホテル建築の構造躯体における木造使用量は1,060㎡、外装材も含めると約1,200㎡。その8割強が北海道産の木材を使用しています。1～6階が鉄筋コンクリート造。建物の7、8階はハイブリット造（鉄筋コンクリート造・木造）、9～11階は純木造で、柱や梁のない客室になりました。この日は、11階はキャビンフロアに滞在しました。全室共通でテレビは置かれていません。部屋には懐かしいレコードプレーヤーと、ジャズのLPレコードが置かれています。また、ウッドスピーカーはホテル外装に使用したトド松の端材をアップサイクルし、ホテルのオリジナル品として造られたもの。スピーカーのデザインは横濱金平氏、“Sound Woods”（森の音）の優しい音色がたまらない寛ぎでした。北海道の森が生んだ優しい音色に包まれた、新感覚の滞在となりました。