「山、海、星空」が自慢。
スタイリッシュなプチホテルの誕生です。
「ホテルインサイド」沼津／静岡県

　ビジネスホテルとはいえ、もう昔のイメージでは語れません。広く快適な空間、お洒落なデザイン、こだわりのベッド。それに、'ヴァリュー・フォー・マネー'という論理に納得させられるリーズナブル料金にも驚かされます。まさに今、日本のビジネスホテル業界は大きく変わりつつあるようです。

遠くからも一目瞭然、幾何学模様が映える外観。

「ホテルインサイド」は、2009年４月10日、沼津インターチェンジ隣にグランドオープンしたばかりです。ホテルのデザインは、それ自体を'おもてなし'と考えているというとおり、すっきりとスタイリッシュに仕上げてあります。エントランスを入るとBGMはオペラや歌曲などクラシック音楽。静かに流れる音楽は心和ませ、ホッと安心感を与えてくれます。レセプションに隣接した吹き抜けのラウンジは、新聞を読むにも、打ち合わせをするにも、明るくて気持ちのいい空間でした。

ロビー・エントランス部分と明るいロビー・ラウンジ

　１階にはこのほかにガラス張りのダイニングルーム「CIELO」が設置され、朝食はもちろん、スクール形式で会議もできるよう設計され多目的スペースとしても活用可能だといいます。驚きは、ここで提供される朝食の美味しいこと。テーマを自然食とした朝食は、和洋の20品目が並ぶブッフェスタイルです。若いシェフが腕を振るうキッチンからは、自家製焼きたてパンのほか、近くの農家から仕入れる新鮮野菜や地元の食材がずらりと提供されます。こだわりの素材で調理される朝食ですから、それだけでも泊まる価値ありと言えそうなんです。薬品、抗生物質を使わない朝霧高原の卵、グリーンマーク認定の自然なモンゴルの塩である天外天、遺伝子組み換えのない宮坂醸造の信州味噌、山形県JGAP認定のコシヒカリ米、地元沼津港直送の新鮮魚介、創業150年熱海老舗のアジ干物、地元産有機減農薬野菜⋯。どうでしょう、こんな贅沢な朝食がわずか950円というブッフェ。想像するだけでも食べたくなると思いませんか？

こだわりのブッフェ朝食は和洋どちらも提供

　客室にもこだわりがありました。ゆとりの広さがある客室には高評価のシモンズベッドが置かれ、シングルでも幅140cmのゆったり感。バスタブ付きのバスルームにはハンドシャワーのほかにレインシャワーも全室完備。窓からは沼津アルプス（低い可愛らしい山並みです）や街全体が見渡せ、雄大なパノラマが満喫できます。単なる'宿泊特化型のビジネスホテル'という枠はとっくに超え、家族でも利用可能なレジャー型としても注目されるのではないでしょうか？（K.S）　

機能性を重視した異なるタイプのシングルルーム

上階にあるゆとりのツインルームからは沼津の絶景を展望

（左）シングルルームのバスルーム。（右）広いバスルーム。バスタブも余裕の大きさ。

バスルームには全室レインシャワー、ハンドシャワー付き。

（左）大浴場は時間で男女が交代する（右）大浴場に設置されたサウナ