ティルダ、リウ・ウェン、ルルが纏う。シャネル2024−25年メディエダールコレクションのキャンペーンヴィジュアルが公開。
Chanel 2025.06.13
シャネル2024−25年メディエダールコレクションのキャンペーンヴィジュアルがリリースされた。撮影場所は、ショーを開催したのと同じ、中国・杭州の西湖。生前のガブリエル・シャネルが憧れた幻想的な景色を舞台に、クラフトマンシップが際立つ最新のメティエダール コレクションを捉えた。
ミステリアスなアリュールに満ちたビジュアル。
2024年12月、中国・杭州の西湖で発表されたシャネルの2024-25年メディエダールコレクション。その着想源は、パリのカンボン通り31番地にあるガブリエル・シャネルのアパルトマンにある最古の魅惑的な風景が描かれている19世紀のコロマンデル屏風であった。その幻想的で詩的な旅をテーマにした2024-25年メディエダールコレクションの広告キャンペーンの撮影の舞台となったのも、やはり霧に包まれた西湖だった。
ルマリエが手がけたカメリアのブローチをあしらったレザーのロングコートなど、奥深さとテクスチャーが感じられる、流れるような黒が支配するミステリアスなアリュールを写真に収めたのは、フォトグラファーのミカエル・ヤンソン。シャネルのアンバサダーを務める女優のティルダ・スウィントン、リウ・ウェン、そしてモデルのルル・テニーが新作を纏う。
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時を超えて蘇る、シャネルが想いを馳せた景色。
杭州で開催されたシャネルのメティエダールコレクションでファーストルックを着用しショーのオープニングを飾り、そしてシャネルのle19Mのメゾンダールのひとつ、ロニオンが仕上げたラッフルカラーが波打つ、夜をテーマに体現した花の刺繍が施されたブラックのシャルミューズ サテンのブリーツドレスを着たリウ・ウェンはこう語る。
「シャネルとのコラボレーションは毎回、サプライズに満ちた美しい旅のようで、他では味わえない感動を覚えます。杭州での撮影では、その感動がさらに深まり、まるでシャネルと一緒に時空を超えた夢の旅に出かけたかのようでした。杭州の目を奪われるような自然を背景に撮影しましたが、それぞれの場所が杭州特有の魅力を放っていたように思います。そうした風景のなか、マドモアゼル・シャネルの精神世界に足を踏み入れたような錯覚が起きました。山なみや庭や湖は、彼女が愛した漆塗りのロマンデル屏風に描かれたイメージを思い起こさせ、これ以上にないほど忠実にありありと、目の前で展開していったのです」。
ティルダ・スウィントンは、「ガブリエル シャネルの屏風に描かれていることでよく知られる西湖のほとりに立っていると、美しい早朝の霧に恵まれ、時間が経つのを忘れてしまいそうでした。光栄にも着用したルックの構造的なシルエットは、空と木々を背景に際立っていました。この撮影には、真の静けさと穏やかさがあったように思います。幸せを覚え、リラックスできて、どこか親しみを感じる----まるで帰郷したようでした。ガブリエル・シャネルが実際には西湖を訪れなかったことを考えると、胸に迫るものがありましたね......。私たちは、彼女に代わって旅をしたように思います」と、撮影を振り返った。
ルル・テニーも初めて足を踏み入れたという中国での撮影にあたって、「本当に夢のなかにいるようでした。ずっと西湖に行きたいと思っていたので、実際にそこに立って景色を眺めていた時は、不思議な気持ちになりました。私のそばにいた誰に訊いても、私が顔を輝かせながらひっきりなしに西湖の美しさについて話していたと言うはずです。大げさではなく----まさに、自分の世界が揺さぶられる経験でした」と夢のようなキャンペーンヴィジュアル撮影のひとときを語った。
アトリエにあった屏風へ思いを馳せ、憧れの地である杭州の西湖からのインスピレーションを装飾やデザインへ昇華させた今コレクション。幻想的で詩的な旅を感じさせるピースをシャネルは贈り続けている。
シャネル カスタマー ケア センター
0120-525-519(フリーダイヤル)
text: Tomoko Kawakami, photography: Chanel