時計とジュエリー、永遠のパートナーともなりうるこのふたつ。だからこそ、ブランドやそのモノの背景にあるストーリーに耳を傾けたい。いいモノにある、いい物語を語る連載「いいモノ語り」。
今回は、和光×アショカのネックレス「アショカ ノッキン」の話をお届けします。
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WAKO×ASHOKA®
ASHOKA® KNOCKIN'

和光の審美眼とクラフトマンシップを注ぎ込んで仕立てた、粒選りのアショカダイヤモンド。ループの部分がしなやかに動くように仕立てられているので、胸元のラインにきれいに沿う。ネックレス「アショカ ノッキン」(PT×ダイヤモンド)¥4,400,000/和光×アショカ(和光)
心の扉を叩いて開ける、まばゆいドアノッカー。
マンハッタンから届いた質の高いダイヤモンドが、優雅なネックレスになった。和光のオリジナルブランド、和光×アショカはニューヨーク発のアショカダイヤモンドをあしらい、和光がデザインから製作までを行ったジュエリー。ドアノッカーをモチーフにした「アショカ ノッキン」ネックレスは最新作だ。
5石のアショカダイヤモンドと5つのループをシンプルに連ねたデザインは、身体の動きに合わせて胸元でしなやかに揺れる。ドアノッカーのモチーフに秘められているのは、固く閉まった扉をノックして開けるというシンボリックな意味。扉の向こうに広がる未来に一歩足を踏み出そうとする気持ちを、このネックレスで後押ししたいという願いも込められている。身に着ける人をどこまでもポジティブにしてくれるモチーフジュエリーなのだ。

細長くエレガントなシルエットが特徴的。ダイヤモンド本来のピュアな輝きが存分に堪能できる。
アショカダイヤモンドは細長くすっきりとした形の特殊なカットで、50面ほどの一般的なエメラルドカットよりも多い62面のファセット(切子面)が施されているのが特徴。中心部は清らかな水のように澄みきった透明感で輝き、両端のコーナーは細かく複雑にカットされたファセットによってキラキラと華やかな光を放つ。個性と美貌を兼ね備えたスペシャルなダイヤモンドだ。
独創的なアショカダイヤモンドのカットを生み出したのは、ニューヨークの宝石商ウィリアム・ゴールドバーグ。レジェンドの始まりは、とあるダイヤモンドに彼が強く心を動かされたことだった。彼が感銘を受けたのは、往年のハリウッドスター、マリア・フェリックスのものだった、ダイヤモンドリング。いまは枯渇したインドの幻の鉱山で産出した、とびきり大きな長方形のダイヤモンドだ。その輝きに魅せられた彼は長年研究を重ね、1999年、ついに新しい62面のカットを考案。古代インドを統一した偉大な王の名をとって、アショカダイヤモンドと名づけたのだという。
こうしたさまざまな功績を讃え、本社のある5番街とマディソンアベニューに挟まれた東48番街はウィリアム・ゴールドバーグ・ウェイと呼ばれている。「アショカ ノッキン」に輝くダイヤモンドは、ここから海を越えて運ばれてくる。アショカダイヤモンドを扱うことができるのは、日本では和光だけだ。
胸元に輝く「アショカ ノッキン」ネックレスは、心の扉を叩き、そっと押し開けるドアノッカー。あふれくるような白い煌めきが、未来へと誘ってくれる。
ジュエリー&ウォッチジャーナリスト
長崎の離島から送られてきた新鮮なアコヤガイの貝柱。養殖したパールを取り出した後、島では貝柱をおいしくいただくのだそう。まずはかき揚げを作ります!
*「フィガロジャポン」2026年4月号より抜粋
photography: Ayumu Yoshida styling: Tomoko Iijima text: Keiko Homma editing: Mami Aiko






