フランス原産、ウルグアイでも大人気の赤ワイン品種、タナの味わいって?

ブドウ品種の特徴がわかると、ワイン選びはグッと楽に! ワインジャーナリストが解説する連載「ワイン学習帖」。今回はフランス原産、意外な地域で発展を遂げている赤ワイン品種タナ。フランスとそれ以外の地域での違いとは?


vol.23 タナ

タナは南西フランス原産の赤ワイン用品種。特にガスコーニュ地方やバスク地方で栽培され、マディラン、サン・モン、テュルサン、ベアルン、イルレギーなどのA.O.C.(原産地呼称)で赤ワインの主要品種に認定されている。

マディランをはじめタナを主体にした赤ワインは、一般的に色濃く、酸味が高めでタンニンも強い。飲み頃を迎えるまで長い期間熟成を要する。

フランスではマイナーな存在のタナだが、アルゼンチンのマルベックのように王様扱いを受けている国が南米のウルグアイ。黒ブドウの栽培面積の3分の1をタナが占める。1874年にバスク移民のパスカル・アリアゲが持ち込み広がったので、この国ではタナをアリアゲとも呼ぶ。ウルグアイのタナは、マディランなどと比べると酸味は穏やかでタンニンも丸く、若いうちから心地よく飲める。


ドメーヌ・アラン・ブリュモン
シャトー・モンテュス

DOMAINE ALAIN BRUMONT
CHÂTEAU MONTUS

国・地域:フランス 南西地方
アルコール度数:13%

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熟成を経て変化する、力強いタンニン。750ml ¥7,304/三国ワイン(03-5542-3939)

南西フランスの地酒に過ぎなかったマディランを、銘醸ワインのひとつと国際的に認めさせた人物がアラン・ブリュモン。"マディランのペトリュス"とも喩えられるシャトー・モンテュスは、タナの比率が80%。これにカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランがブレンドされる。豊富なタンニンが骨格を形作るが、熟成のおかげで角は取れつつある。噛むほどに味わいが増す赤身肉とともに。

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酸味     ●●●◯◯
果実味    ●●●●◯
タンニン   ●●●●◯

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ガルソン 
タナ レセルバ 2023

GARZON
TANNAT RESERVA 2023

国・地域:ウルグアイ マルドナド県
アルコール度数:14%

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注目の新世界で醸す、果実味あふれる赤ワイン。750ml ¥3,938/ヴィノスやまざき(0120-740-790)

ウルグアイの首都モンテビデオの東に位置するマルドナド地区にあり、近年、世界的に注目を浴びているワイナリーがボデガ・ガルソン。大西洋の影響を受けてブドウ畑には潮風が絶えず吹き、気温は穏やか。その気候のおかげか、タナ100%のワインにもかかわらず、タンニンは丸みを帯び、酸味も穏やかで果実味が強調される。ハーブやスパイスをふんだんに使った羊や牛の煮込み料理と楽しみたい。

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酸味     ●●◯◯◯
果実味    ●●●●◯
タンニン   ●●●◯◯

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今月の講師

柳 忠之
ワインジャーナリスト

業界歴40年に迫るフリーのワインジャーナリスト。日本ソムリエ協会発行の資格試験向け教本を執筆するが、本人はいまだ無資格。ワイン業界のブラックジャックを自称する。

*「フィガロジャポン」2026年4月号より抜粋

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