キャサリン皇太子妃のケープドレス、ジェニロペのハット……「まるでファッションショー」なウィンブルドン決勝を振り返る。

Culture

7月12日(土)、ウィンブルドン選手権の決勝が行われた。この一戦には、多くの著名人がとっておきの装いに身を包んで集結した。

世界ランキング1位のヤニック・シナーが2年連続で優勝を果たし、幕を閉じたウィンブルドン選手権。しかし、この日の視線はコートだけでなく、観客席にも注がれていた。実際、決勝戦では、洗練を極めた装いから大胆で個性あふれるスタイルまで、数々の印象的なファッションが会場を彩った。こうした装いは、観客に「スマートカジュアル」の服装を求める大会の有名なドレスコードに沿ったもの。フォーマルすぎず、かといってカジュアルすぎない装いが求められる。今年は、ロイヤルボックスにウィリアム皇太子、キャサリン皇太子妃と、その子どもたちのジョージ王子、シャーロット王女をはじめ、多くのスターたちが顔をそろえた。

この日のために、キャサリン皇太子妃は、洗練されたオリーブグリーンのドレスをまとって登場した。エミリア・ウィックステッドが手がけたこのドレスは、2026年クルーズコレクションの「ティダス(Tidus)」をベースに特別に仕立てられたもので、片方の肩を優雅に覆うアシンメトリーなケープがあしらわれている。ウィリアム皇太子の妻である皇太子妃は、この装いに、デメリエールの小ぶりなハンドバッグ、ライトブラウンのラルフ ローレンのパンプスを合わせ、さらにハルシオン・デイズのゴールドブレスレットと、ヴァン クリーフ&アーペルの揺れるイヤリングをコーディネートした。そして胸元には、グリーンとパープルの小さなリボンをかたどったブローチを添えた。このブローチは、皇太子妃がパトロンを務めるAELTC(オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ)の公式シンボルであり、気品あふれる装いをいっそう引き立てていた。

スーツスタイルとオーバーサイズハット

大会が定めるドレスコードを、多かれ少なかれ守りながらも、会場を訪れたほかの著名人たちは、キャサリン皇太子妃のようなクラシックな装いは選ばなかった。この日の決勝では、メンズウェアのエッセンスを取り入れたスタイルを選ぶセレブが数多く見られた。サラ・ピジョンはシャツにネクタイ、ベストを合わせたコーディネートを披露し、ニコール・キッドマンはオフホワイトのスーツ姿で登場。シンシア・エリヴォはギャブロッシュキャップにクロップド丈のパンツを合わせるなど、それぞれ個性を発揮した。多くのセレブたちは、ドレスではなくテーラードスーツを選ぶことで、従来のイメージを覆すスタイリングを披露。その装いは、ロイヤルボックスでも屈指のベストドレッサーとして高く評価された。

ウィンブルドン決勝を彩ったセレブとファッションの名場面

7月12日(土)、キャサリン皇太子妃は家族とともにウィンブルドン男子シングルス決勝を観戦した。ウィリアム皇太子夫妻は、ジョージ王子とシャーロット王女を伴ってロイヤルボックスに姿を見せ、多くのセレブリティが集う中でひときわ注目を集めた。

  • ウィンブルドン決勝に集まったスターたち キャサリン皇太子妃、ウィリアム皇太子、ジョージ王子、シャーロット王女が、ウィンブルドン選手権男子シングルス決勝を観戦。(ロンドン、2026年7月12日。)photography: Shaun Brooks – CameraSport / CameraSport via Getty Images

  • ウィンブルドン決勝に集まったスターたち ジェニファー・ロペスとトム・ヒドルストンが、ウィンブルドン選手権男子シングルス決勝を観戦。(ロンドン、2026年7月12日。)photography: Tim Clayton / Getty Images 

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一方で、ジェニファー・ロペスは、ドレスコードをまったく気にしていないように見えた。女優で歌手の彼女は、ファッションウィークに合わせてパリの街で次々と華やかな装いを披露した後、この土曜日にウィンブルドンの観客席に姿を見せた。ベージュのロングドレスに身を包み、さらに特大サイズの帽子を合わせていた。このラルフ ローレンのアイテムは、暑さが続くこの時季には理想的な装いともいえるが、実は大会の主催者側が禁止しているものだった。大会を運営するAELTCは公式サイトで、「AELTCが合理的な判断に基づき、ほかの来場者の視界や観戦を妨げたり中断させたりするおそれがあると判断する過度に大きな帽子やその他の衣服」を禁止していると明記している。もっとも、そのことは隣に座っていた俳優トム・ヒドルストンを気にさせることはなかったようだ。ふたりは何度も楽しげに会話を交わす様子が目撃されていた。

前日の女子シングルス決勝では、もう一人の“ミドルトン”が注目を集めた。キャサリン皇太子妃の弟であるジェームズ・ミドルトンとともに観戦に訪れたアリゼ・テヴネは、自身のフランスにルーツを持つことをさりげなく表現したドレス姿でひときわ輝きを放った。彼女が着用していたのは、フランスブランド「セザンヌ」の一着。実際には、長袖でウエストをベルトでマークしたシャツドレスで、裾にはブラックのトリミングが施されていた。季節にぴったりのエレガントな装いに、ブラックのサングラス、ロンシャンのバッグ、そしてドレスの色味だけでなく夫のスーツともマッチした白いバレエシューズを合わせていた。まさに非の打ちどころのないコーディネートで、この夏ぜひ取り入れたくなるスタイルだった。

From madameFIGARO.fr

※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

  • text: Axelle Dusart (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi