障害とは? アートとは? スタジオクーカの大規模展。
Culture 2021.07.16
studio COOCA(スタジオクーカ)は、2009年に設立された平塚市内の障害福祉サービス事業所。さまざまなハンディキャップをもった人が、得意なことで仕事をすることを目指し、アートをテーマとして活動を続けてきた。これまでにもギャラリーや公共スペース、美術館などで展示活動やワークショップを積極的に行ってきたが、ついに大規模展を開催する運びとなり、ただいま平塚市美術館にて『スタジオクーカノパッパラパラダイス2021 ーこれがとってもとくいですー』を開催中。
岩本 義夫 「金髪のおねえちゃん」 297x420mm 2017年 クラフト紙にアクリル絵具
本展では、平塚市内で長く活動してきたスタジオクーカの作家による絵画とインスタレーションを中心に、公開制作やパフォーマンスもあわせてその作品を紹介。いずれもカラフルな色彩や個性の強いキャラクターなどで特徴づけられる独自の世界観があり、枠組みに縛られない自由な表現・発想が人々を楽しませ惹きつける原動力となっている。同時にそれが社会的なインパクトもあるアートになっているのだ。スタジオクーカの活動は、所属アーティストのそうした特色を最大限に活かして、常にさまざまなボーダーを問うところにオリジナリティがある。明るく突き抜けた作品は「障害とは?」「アートとは?」というメッセージを発している。作品展示のほか、人形劇や紙芝居、講演会、ライブパフォーマンス、公開制作などの関連イベントも行うので、これらも一緒に楽しんで。あらゆる人にとって、斬新なアートとの出合いとなる本展、ぜひお見逃しなく!
池田Justine 「the mermaid is・・・」 594x420mm 2019年 画用紙に色鉛筆、ペン(作者名・作品名など校正時)
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䑓 賢人 「ツリー・ガガ」 1070x750mm 2019年 画用紙にアクリル絵具、色鉛筆
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栗田 佳子 「トランプの兵隊」1025x725mm 2014年 木製パネルにクレヨン、アクリル絵具、ペンキ
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本展の展示風景より。鮮やかな色が使われている作品が多いのもあり、アートの楽しさが伝わってくる。
会期:~9/12(日)
会場:平塚市美術館
神奈川県平塚市西八幡1-3-3
開)9時30分~17時(入場は16時30分まで)
休)月 *8/9は開館、翌8/10休館。
料)一般¥700
www.studiocooca.com/studio-cooca-のパッパラパラダイス
text: Natsuko Kadokura