ハリー王子、イギリス訪問時は警護を要求。訴訟も辞さない構え?
Culture 2022.01.17
メグジットから2年、ハリー王子夫妻とイギリス王室との間は溝が深まるばかりだ。ハリー王子はイギリスを訪れる際は警察の警護を求める要求をしており、さもなくば法的措置も辞さないようだ。
「ボディーガードを復活させてほしい」と要請するハリー王子。photo: Getty Images
メーガン夫人とハリー王子は2020年にカリフォルニアに移住することを決め、すべての名誉称号を辞した。これに伴い、イギリス国内での特権は見直され、王室を離脱したふたりに警察の警護はつかなくなった。
この決定はアーチーとリリベットの父親でもあるハリー王子のお気に召さなかったらしい。母国と完全に断絶したくないハリーはこの措置に対抗する行動に出た。王子の代理人がAFPに語ったところによると、ハリー王子はイギリスを訪問する際は警察の警護の恩恵を再び受けたいと思っており、「費用は個人で負担する」つもりだそうだ。ハリー王子の弁護士は、家族の安全が保証されないならば司法審査を求めるつもりである旨の手紙をイギリス内務省宛てに送付した。
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過激派の脅威
王族を離脱してからのメーガン夫人とハリー王子は身の安全を心配し、命の危険さえ感じている。2020年、大きな反響を呼んだオプラ・ウィンフリーとのインタビューの中で、王子はすでにこう語っていた。「リスクや脅威が減少していない一方、保護を受けられなくなった」と。
AFPの情報筋によれば、警護の要請は、「過激派とネオナチの脅迫」があったからでもある。また、2020年夏にはハリー王子にとってトラウマとなる出来事があった。病児のためのチャリティーイベントの帰りに複数のパパラッチから車で追いかけられたのだ。王子の代理人は「警察の警護がなかったため、危険にさらされた」と述べた。
イギリス王室はまたもや悩ましい状況に陥った。折しもエリザベス女王は、ギスレーヌ・マックスウェルとジェフリー・エプスタインの被害者とされるバージニア・ジュフレからの性的暴行の告発を受け、息子のアンドルー王子を王室から追放することに同意したばかりだ。
text: La Rédaction (madame.lefigaro.fr)