マドンナの息子デヴィッド・バンダのモードがすごい！

Culture 2022.08.26

ここ数カ月、マドンナの養子デヴィッド・バンダは、新しい男性ポップスターのようにファッションシーンに登場するようになった。今回は彼のキャリアを振り返ってみよう。

2014年グラミー賞でのデヴィッド・バンダとマドンナ。(2014年1月26日、ロサンゼルス) photo: Getty Images

メンズファッションでこれだけ話題になっているデヴィッド・バンダの着こなしは見逃せない。16歳のマドンナの第3子は、8月10日にニューヨークで開催されたマドンナ・ナイトにスタイリッシュに登場した。サイケデリックなブルーのスキャパレリのスーツに、シルバーのネックレスを大量につけていた。足元はつま先の尖った黒いブーツ。著名な男性たちが培ってきた伝統的な男性のワードローブのコードとは一線を画す、極めてパーソナルなスタイルを表現した一着だ。

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じょじょにファッションシーンに

「私の子どもたちの中で、彼が一番共通点がある」と、2019年に英国版『ヴォーグ』に打ち明けた歌手のマドンナ。そのため、ガイ・リッチー監督との間に迎えた養子とは、特別な関係にある。養子縁組は2006年、マラウイへのチャリティ旅行の際に行われた。デヴィッドはすでに1歳になっていた。実の母親はマラリアと肺炎にかかり、感染症で亡くなっている。「マラウイの孤児院で、瓶のコカインを飲み、おむつをつけていないあなたに会ったわ」とマドンナは回想する。

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幼少の頃、デヴィッドは公式の場にほとんど登場することはなかったが、その独創的なスタイルですでに輝きを放っていた。9歳の時、グラミー賞のレッドカーペットに母親とおそろいで、ラルフローレンのダブルブレストのスーツに白と黒のツートンカラーの靴、つばの丸い帽子をかぶって登場した姿が印象に残っている。しかし、当時、彼の生活の大半を占めていたのは、サッカーだった。12歳のとき、リスボンにあるベンフィカのトレーニングセンターに入り、チャンピオンになることを期待された。

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ファッショナブルに転換

しかし、最近は彼のファッションに追い風が吹いている。5月28日にブルックリンで行われたボクシングの試合に、母親を伴い、スリットの入った赤いロングドレスを着て訪れて以来、ファッション界は彼に注目するようになった。着用したのは、いま最も注目されているグッチとアディダスのコラボモデル。グッチのネオンイエローのハイウエストパンツとラバリエールブラウスを合わせた2021年のサンクスギビングのルックもその一例だ。あるいは、2021年5月30日、母親のインスタグラムアカウントでメイ・クチュールのシルクのドレスを着てパレードをした時も。

衣装は一貫している。明るい色と派手な服が好きで、普段は盛り上がった筋肉を露出している。2021年9月の16歳の誕生日には、母親がサイケデリックなプリントのシャツとハードなブルーのベルボトムを着た彼の姿が確認できる一連の写真を公開した。彼のスタイルは、新しい男性ポップスターに通じる、自由で陽気で華やかなものだ。

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女性のファッションを揺るがした母親のように、デヴィッド・バンダは男性のファッションを揺るがそうとしている。8月10日の「トゥナイト・ショー」に出演したマドンナは、息子のスタイルについて、「何を着てもさまになるんです」と胸を張る。さらにとユーモアを交えて次のように語った。「本当にムカつきます。彼が私の服を着たら、私よりずっといい感じに見えるんだから」

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