『少年と犬』で演じたさかたりさ、続けているブランジリアン柔術や結婚観について語る。
Culture 2025.03.21
3月20日公開の映画『少年と犬』に西野七瀬の妹役で出演するさかたりさ。愛らしいガールネクストドアの雰囲気を持ちながら格闘技にも挑戦するなど、意外性を持つ彼女に聞いた。
――瀬々敬久監督の『少年と犬』にキャスティングされた時、どのように感じましたか? 監督からはどのような指示を受けたのでしょう?
素直にうれしかったですが、キャストや製作陣が豪華で撮影前からとても緊張していました。現場で監督からは、自分の思うようにやって下さいと言われて特に指示がなかったので、私自身が思うように演じさせていただきました。
――美羽役の西野七瀬さんの妹で、美羽とは疎遠にならざるを得ない役柄を演じられ、どのように感じられましたか?
西野七瀬さんとはドラマ「恋なんて、本気でやってどうするの?」(フジテレビ/2022年)で共演しました。その際は高校の同級生役だったので、今回は姉妹ですねとお話ししました!
――本作の背景である東日本大震災。当時のさかたさんはまだお若かったと思います。どんな感慨を受けましたか? そのお気持ちは、今回の役柄を演じるうえで何か助けになりましたか?
当時はまだ小学生で、テレビに映された現実とは思えない映像を何が何だか分からず呆然と見ていた記憶があります。今回の作品の背景として、改めて東日本大震災の映像や資料に目を通しました。
――花嫁役でもあります。現代を生きるリアルな女性として、結婚観、恋愛観を教えてください。役柄とは関係なく、さかたさんのリアルなお気持ちが知りたいです。
以前は結婚が仕事の足枷になると思っていましたが、いまは、結婚していても仕事はできるし、実生活の充実こそ仕事のモチベーションの向上になる、と思うようになりました。お互いをリスペクトして高め合えるような夫婦に憧れます。最近仲の良い友だちが結婚して子どもを授かった姿を見ると、いいなーと羨ましくなります。
――格闘技をなさっていますよね? 身体を鍛えることは、俳優を続けていくうえでどんな有効性がありますか?
ブラジリアン柔術をしています。事務所の方と話していた時、アクションができるようになると役の幅が広がるからと柔術を勧められたことがきっかけで始めました。
まだ、アクションシーンのある役を演じたことがないのですが、いつでもできるよう準備をすることや、体幹を鍛えておくことは姿勢も良くなり、俳優として魅せることができるのではないか、と思います。運動することで体型維持、健康管理もできるので、普段からまめに練習に行っています!
――憧れている俳優の方は誰ですか? どのような存在、どんな役を今後演じたい、という希望はありますか?
個性派であり作品に深みを与えられる木村多江さんのような俳優になることが理想です。私は、顔も演技も薄幸なムードがあるとよく言われるので、その個性を生かして不幸な役を演じたいです。また、5年続けているブラジリアン柔術を生かして、アクションシーンのある役にはぜひ挑戦したいです。
1999年10月19日生まれ、熊本県出身。映画『LONESOME VACATION』(2023年)で一人二役を演じ、海外の映画祭で高い評価を得る。近年ドラマではテレビ朝日「Believe-君にかける橋-」(24年)、日本テレビ「離婚弁護士 スパイダー」(24年)や4月1日(火)スタートのテレビ東京「ジョフウ 〜女性に××××って必要ですか?〜」など話題作に出演。また、Netflix映画『新幹線大爆破』や映画『#真相をお話しします』の公開が控えている。