「おめでとう、ARMY&BTS!」J-HOPEのソロコンサートでBTS全員が再び集結。
Culture 2025.06.21
「おめでとう、ARMY&BTS!」6月13日(金)に開催されたJ-HOPEのソロコンサートは、BTSデビュー12周年を祝うARMYとBTSが愛を分かち合う一夜となった。オンライン視聴を通じて見届けたその模様をリポートする。
15都市を巡ったJ-HOPEのワールドツアー『j-hope Tour 'HOPE ON THE STREET'』のアンコール公演『j-hope Tour 'HOPE ON THE STREET' FINAL』が、6月13日(金)と14日(土)の2日間、韓国・高陽総合運動場メインスタジアムで開催された。画面越しに見えるのは、レインコート姿のARMYたち。けれど、それはあいにくの雨ではない。J-HOPEがツアー完走を果たし、BTSが12周年を迎えた特別な日を祝う歓びの雨だった。「これくらいの雨はロマンだと思います」と語る彼の言葉通り、雨までも演出の一部として昇華させたステージは、幻想的な美しさに満ちていた。
とりわけ後半に披露された「MIC Drop」では、情熱的な赤のスポットライトとともに、スパンコールの衣装が雨粒で煌めき、私たちの視線を釘づけにした。指先、髪先、足先まで意識が行き届いたJ-HOPEの緻密で繊細なパフォーマンスは、雨も風も凌駕する「芸術」だと証明された瞬間だった。
6月13日にリリースされたばかりのデジタルシングル「Killin' It Girl(feat. GloRilla)」も、バックダンサーを携え初披露。まるで音楽と戯れているかのようなしなやかなダンスで魅了した。MCでは「自分で言うのは恥ずかしいですが、J-HOPEのセクシーな部分が見られる曲です」と、茶目っ気と愛らしさたっぷりにアピール。
真の愛を持ち、愛を伝えられる人。曲と曲の間に伝えられる誠実な言葉の数々も際立った。強まる雨に「雨具、着てくださいね」、何度も「愛しています!」、そして「この公演を意義のある6月13日に行うことができて光栄です」、「おめでとう、ARMY&BTS」。圧倒的なスキルとパフォーマンス力だけではない、人としての強さと優しさ、美しさがあふれるひと時だった。
この日のサプライズとして「i wonder...」の歌唱中に兵役を終えたJUNG KOOKが、「Spring Day」の途中ではJINが登場して一緒にパフォーマンスを披露。モニターに客席が映し出されてメンバーが会場にいることもわかり、会場はさらなる熱気の渦に包まれた。「今日ここにメンバーたちが来てくれました。愛してます!」という言葉に続けてJ-HOPEは、「みんなにとって特別な日です。 メンバーたちみんなが帰ってくるタイミングになりました。一生懸命準備をしてお見せしますので、楽しみにしていてください。 メンバーたちへ、拍手をお願いします。 お疲れ様!」と声を掛け、メンバーたちもハートのポーズなど思い思いの形で答えていた。
「とても大切な存在で、彼らがいなかったら僕もいなかったし、ARMYのみなさんがいなかったらグループも存在しませんでした。僕たちは繋がっていると思います」と、最後まで周囲へ心を配り、感謝を伝えたJ-HOPEの愛と誠実さが詰まったコンサート。雨と歓声が響き合い、BTSとARMYの新しい始まりを祝う夜となった。
photography: (P)&(C)BIGHIT MUSIC

ファッションを中心に担当するエディター。2023年12月よりフィガロジャポン編集部。15年間続けたクラシックバレエを大人になってからマイペースすぎるペースで再開中。昔から好きなのは、フレンチトーストとオーディション番組、皮膚科。
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