J-HOPE、魅せられるステージ『HOPE ON THE STAGE』

Culture 2025.05.13

編集KIM

見事!としか言いようのない、あまりにも素晴らしすぎるライブだった。心底魅せられたBTSのJ-HOPEによる単独ライブ『j-hope Tour  'HOPE ON THE STAGE' in JAPAN』@さいたまスーパーアリーナに4月20日に訪れた。

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ARSONを歌うJ-HOPE

19日20日の2日間にわたる公演はソールドアウトで満員、20日も熱気に満ちあふれていた。真っ赤に彩られたさいたまスーパーアリーナは、まさにJ-HOPEのパッションの色。いざライブがスタートして、本人登場! J-HOPE自身が会場の盛り上がりに圧倒されながらも、やはり彼らしく軽妙洒脱に進行していく。

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「Pandora's Box」、「Arson」、「STOP」など、始まって直後はむしろクールで尖ったイメージで歌を重視しているように思えたが、中盤から加速するようにダンサブルに。
ダンスのしなやかさや軽やかさは兵役前と変わらず。細身の体型も変わらず。なぜこんなにスタイルを維持できるのかと考えると、とても自然に身体を使っているからではないかしら。だから、余計な筋肉がつかないのではないかしら? 身体性に美学が宿っていて、かつ、リズムが身体と完璧にハーモニーを成している。音楽を完全にモノにして、軽やかに身体を乗せている彼がステージ上にいた。

衣装も素敵だった。オールレッドも良かったけれど、個人的には後半に登場したキラキラ&お尻にデニムのポケット付きのしなやかなパンツルックが、ダンスのムーブととても合っていた気がする。特に、脚の柔らかな動きに沿って輝いていた。そして、脚の長いこと!

アンコールでは、長袖Tに半袖Tを重ね、黒いリュックを背負って登場し、なんとも愛らしい......これも企みのある演出だと思うと、痺れる。

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Futureの際のステージの模様。

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MONA LISA

舞台の構造も良かった。横の広がりと共に上下にも広がりがあって、さまざまな高さの小さなステージを組み合わせたような装置になっている。それゆえ、多様な角度から彼の動きが見られる。小箱が分断されたようなセットで、あれだけ動くのは相当危険をともなうはず。でも、多彩なJ-HOPEを見せるためにタフな演出に挑戦してくれたのだろう。
背景映像も工夫が凝らされていて、J-HOPEの動きに合わせて寄るカメラもあれば、左右、斜め、そして上部からも捉えて観客が見えるようになっている。装置とカメラワークがぴったり合い、そこにJ-HOPEの動きもシンクロする。踊る姿を捉えると同時に背景のスクリーンに投影して、さらにその上から画像を重ねる演出。もちろんこの手法は,他のライブでもみられるけれど、文字のフォントの選び方、色彩、画面の分割、どの映像をモノクロにして何をカラフルにするか、も考え抜かれていた。

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i wonder...

後半にはBTSファンに向けた過去のヒット曲もオンパレード。「MIC Drop -Japanese ver.- 」を交えたBTSのメドレーの時などは、ライブが始まったばかりの時よりもずっと疲労していっているはずなのに、どんどん軽やかにやすやすと踊っているようにオーディエンスが感じさせられる。J-HOP本人は努力の跡さえ見せず、よりセクシーになっていくところもエンターテイナーとしての凄みを感じた

このような舞台を作り上げるスタッフたちももちろん素晴らしいし信じられないくらいの集中力だが、それらを座長としてまとめ上げたのはJ-HOPE。
J-HOPEという人物は、
J :jeuness  若さ
H:happiness 幸福感
O:open mind オープンマインド
P:pleasure  喜び
E:equality 公平性
の集合体!

歌、ラップ、ダンス、そしてMC。舞台上で起こることのすべてを司る、神のよう......名ディレクターであり、プロデュース能力も高さに感動した4月20日だった。

今回の日本公演を含め、世界中の全15都市・31公演のツアーを開催中。ソウル・北米・マニラ・日本......次の日本公演は5月31日と6月1日に京セラドーム大阪で開催される。もう一度、行きたい!

text: Kiyomi MORITA(Madame FIGARO japon), (P)&(C) BIGHIT MUSIC

編集KIM=編集長森田聖美 2024年よりフィガロジャポン編集長。フィガロ歴約30年。旅、ファッション、美容、カルチャーなど、現場時代はマルチで担当。多趣味だが、いちばん大切にしているのは映画観賞。格闘も好きでMMAなどよく観戦に行く。旅は基本的にひとりで行くのが好み。チミーグッズをこよなく愛する。

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