「靴箱ぐらいちっぽけな家」逮捕アンドルー元王子が暮らす、質素な邸宅「マーシュファーム」。
Celebrity 2026.03.07

ジェフリー・エプスタイン事件に関する新事実が明らかになった現在、イギリスのアンドルー元王子は快適なウィンザーのロイヤルロッジを離れ、サンドリンガムにある王室私有地内の荒れ果てた古い農場に移り住むことを余儀なくされた。

マーシュファームの正面 photography: Max Mumby/Indigo / Getty Images
アンドルー元王子には20年以上暮らしたウィンザーの広大な邸宅、30室もあるロイヤル・ロッジを出て行くしか道は残されていなかった。2025年秋、米国でエプスタイン関連の司法文書が新たに公開され、元王子と自殺した実業家、ジェフリー・エプスタインの関係がまたもやクローズアップされると、英国王室への圧力は強まった。数々のメールや写真、証言を目にした英国内外の人々は、それまでの住まいに暮らし続ける元王子に怒りを向けたのだ。元王子の引っ越しは英国王室により、2026年の初めに行うと発表されていたものの、こうした状況からスケジュールが前倒しにされた。
アンドルー元王子が今後暮らすことになるのは、ウォルファートン村のマーシュファームだ。元は農場だった場所で、サンドリンガム・ハウスからは約10キロ離れている。1862年にヴィクトリア女王の長男、のちのエドワード7世が購入した約70の王室私有不動産のひとつだ。英国のマスコミの表現を借りるならば「じめじめした場所にあるあばら家」のマーシュファームは、ヨーク公の暮らしを一変させるだろう。長い間空き家だった家屋には5室しかない。応接室が2つにキッチンが1つ、そしていくつかの付帯施設が備わっている。そのうちのひとつ、元厩舎は現在、地元企業によって活用されている。
居住できる状態になるまでには電気設備工事から改装工事、通信回線や衛星アンテナの設置など大規模な工事を要した。さらにセキュリティ面では、高さ約2メートルのフェンスに防犯カメラの設置、航空機立ち入り禁止区域の設定が必要だった。英「サン」紙によると、庭を占領したネズミやモグラを駆除するため、害虫駆除会社が急遽呼ばれたほどだ。これほど対応を急いだことは、英国王室がこの厄介な問題を早く片付けたいと願っていることを物語っている。ちなみにこの物件は英国の平均的な住宅よりも広いものの、メディアでは「靴箱ぐらいちっぽけな家」と称されている。
混乱を招いた逮捕
なにはともあれ、チャールズ3世は弟を見守り続けている。ニューヨーク・タイムズ紙によると、国王は「私財で弟の生活を支える以外の選択肢はない」と考えているそうだ。「少額」の手当は元王子の生活費に充てられ、警備費は引き続き国王が全額負担する。改修工事が完了するまで、アンドルー王子は同じサンドリンガム領地内にある故フィリップ王配の邸宅、ウッドファーム・コテージに滞在していた。
しかし元王子が今度どうなるかは依然として不透明のままだ。66歳の誕生日を迎えた2月19日、仮住まいのウッドファームで警察に身柄を拘束されたからだ。容疑は権力濫用。この逮捕により、マーシュファームへの引っ越しがイースター、あるいは4月上旬に延期された。本当にマーシュファームへ引っ越しできるか自体が危ぶまれるような状況だ。逮捕される前のアンドルー王子は新しい住居を訪問し、印象を「少々変えていた」そうだ。ミラー紙の取材に応じたある関係者は「元王子が家を見たのは初めてで、今後はここで暮らして行くという事実を受け入れた」と語っている。
もうひとつの大きな変化は元妻のセーラ・ファーガソンがもういないという点だ。離婚後も17年間同居してきたものの、新しい住まいに移るアンドルー元王子にはついていかず、次女のユージェニー王女がいるポルトガルで、新たな生活を始めることを考えているそうだ。「これまでずっと元夫のそばにいたが、今後は自分の羽で翔ぶことを考えているようだ」と「ヴァニティ・フェア」誌に関係者は語っている。
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アンドルー元王子が暮らすことを余儀なくされたマシューファーム
エプスタイン事件の進展に伴い、アンドルー元王子はサンドリンガムの王室私有地にある古い農場に住むことになる。

マーシュファームの入り口 photography: Mark Cuthbert / UK Press via Getty Images

マーシュファームの前の警備員たち。photography: Splash News/ABACA

ビールや食品が運び込まれている。photography: Splash News/ABACA
From madameFIGARO.fr
text: Chloé Multon (madame.lefigaro.fr)






