英国王室やオバマ夫妻、マクロン夫妻滞在がムンバイで宿泊したインドの宮殿ホテル「タージ・マハル・パレス」って?
Celebrity 2026.03.08

2月17日(火)、エマニュエル・マクロン大統領とブリジット夫人は、インドへの3日間にわたる国賓訪問を行なった。夫妻はムンバイにあるタージ・マハル・パレスに滞在した。

オマーン海に面した湾岸沿いに建てられたタージ・マハル・パレス。(ムンバイ、2013年12月23日)photography: Dominique Berbain / Gamma-Rapho via Getty Images
マクロン夫妻は名高いインド門とオマーン海を望みながら眠りについた。2月17日(火)、マクロン大統領夫妻は、インドへの3日間にわたる国賓訪問を開始した。この滞在中、夫妻が宿泊するのは、ムンバイを象徴する伝説的ホテル、タージ・マハル・パレスだ。通称「ザ・タージ」として知られるこの名門ホテルは、1903年、インドの名門実業家であるジャムシェトジ・タタの主導で開業した。彼は、インドを代表する財閥であるタタ・グループを創設した一族の一員でもある。ムンバイの象徴的存在であるこのホテルは、ルイス・ブロンフィールドの小説『ボンベイの夜』の主な舞台となったほか、2015年公開の映画『ホテル・ムンバイ』、さらにクリストファー・ノーラン監督による映画『TENET テネット』の撮影地としても使用されている。

タージ・マハル・パレスの屋内プール。(ムンバイ、2013年11月5日)photography: Frank Bienewald / LightRocket via Getty Images
マクロン夫妻に先立ち、このホテルには数多くのマハラジャやインドの王侯貴族が滞在してきたほか、オバマ夫妻、ウィリアム皇太子夫妻、さらにブラッド・ピットやアンジェリーナ・ジョリーといった世界的セレブリティたちも名を連ねている。
スタンダードルームからグランド・リュクス・スイートまで

タージ・マハル・パレスのスイートルームのひとつ。(ムンバイ、2015年8月12日)photography: The India Today Group / The India Today Group via Getty Images
たとえば6月にこの名高い五つ星ホテルで1泊する場合、いわゆるスタンダードルーム(窓がなく、パレスの歴史的ウイングに位置する客室)であれば188ユーロ(約3万円)ほどが目安となる。グランド・リュクス・ルーム(市街または海を望む客室)は、195〜209ユーロ程度(約3万〜3万6千円)だ。しかし、オマーン海を一望するグランド・リュクス・スイートとなると、その価格は一変する。1泊およそ1484ユーロ(約27万円)。ほかの客室と比べると、まさに別格の料金といえる。

タージ・マハル・パレスのスイートルーム。(ムンバイ、2010年8月15日)photography: The India Today Group / The India Today Group via Getty Images
よりプライベート感の高いスイートとして、ホテルにはシグネチャー・スイートやタタ・スイート(タタ家にちなんだ名称)も用意されている。いずれも特に人気が高く、ホテルの公式サイトからは予約できない客室だという。マクロン大統領夫妻には、こうした格式ある特別スイートのいずれかが用意されている可能性が高い。
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2008年の同時多発テロ事件

インド門の隣に建つタージ・マハル・パレス。(ムンバイ、2013年11月9日)photography: Frank Bienewald / LightRocket via Getty Images
オマーン海に面して建つこのパレスは、長らくムンバイ港に寄港する船舶が最初に目にするモニュメントでもあった。第一次世界大戦中には、約600床を備える病院として使用された歴史もある。1947年には、英領インド最後の総督であり、独立後インド初代総督となったロード・マウントバッテンが、タージ・マハル・パレスの階段でインド独立を宣言したことでも知られている。また同ホテルは、質・量ともに評価の高い美術作品のコレクションを所蔵していることでも名高い。

タージ・マハル・パレスと、その象徴的なタワー。(ムンバイ、2011年3月23日)photography: UCG / Universal Images Group via Getty Images
インドを代表する五つ星ホテルだが、悲劇的な出来事の舞台ともなった。2008年11月26日、同ホテルは、インドの「富と進歩の象徴」を標的にしたとされる武装組織ラシュカレ・タイバによるテロ攻撃を受けた。この襲撃は2008年11月26日から29日まで続き、市内各地で同時多発的に攻撃が発生した。標的となったのは、チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅、オベロイ・トライデント、レオポルド・カフェ、そしてカーマ病院などである。犠牲者は175人にのぼり、そのうち31人がタージ・マハル・パレスの館内で命を落とした。ホテル内では人質事件も発生し、その後、宮殿の建物内に立てこもっていたテロリストたちは、インドの特殊部隊によって制圧・殺害された。この襲撃により、建物には甚大な物的被害も生じた。比較的被害の少なかったタージ・マハル・パレスのエリアは、2008年12月21日に営業を再開したが、歴史的ウイングの修復には数カ月を要した。なお、2月17日(火)には、マクロン大統領夫妻が、タージ・マハル・パレス内に設けられた2008年のテロ事件犠牲者追悼の記念碑を訪れ、犠牲者に哀悼の意を表した。
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ムンバイを代表するラグジュアリーホテル
タージ・マハル・パレス
インド門のほど近くに位置するタージ・マハル・パレスは、ムンバイを象徴する伝説的な存在。1903年に開業した、格式ある五つ星ホテルだ。

タージ・マハル・パレスのレセプション。(ムンバイ、2012年1月26日)photography: Andrew Holbrooke / Corbis via Getty Images

華やかに装飾されたレセプション空間。(ムンバイ、2012年1月26日)photography: Andrew Holbrooke / Corbis via Getty Images

タージ・マハル・パレスのレセプション。(ムンバイ、2013年11月5日)photography: Frank Bienewald / LightRocket via Getty Images

ホテル内のパレス・ラウンジ。(ムンバイ、2012年1月26日)photography: Andrew Holbrooke / Corbis via Getty Images

タージ・マハル・パレスのエントランス。(ムンバイ、2012年1月26日)photography: Andrew Holbrooke / Corbis via Getty Images

20世紀初頭のタージ・マハル・パレス。photography: Print Collector / Getty Images
From madameFIGARO.fr
text: Leonie Dutrievoz (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi






