30代を迎え、眼差しはよりしなやかに。知英が語る真の豊かさ。【私のパリシック。vol.5 KARA 知英】
Fashion 2025.06.18
自分らしく人生を謳歌するパリジェンヌの生き方には、いまの私たちが力強く生きるためのヒントが詰まっている。そんなパリジェンヌのスタイルに共鳴する現代のアイコンにフォーカス。vol.5は、KARAのメンバーであり俳優の知英が登場。
KARAのメンバーとしてK-POPブームを牽引し、その後も韓国や日本で着実にキャリアを築いてきた知英。30代に突入し、新しく見据える未来について聞いた。
──KARAとしてのデビューから忙しい毎日を過ごしてきた知英さん。もし、明日から休暇で旅に出られるとしたら、どこに行きたいですか?
今日の撮影がパリの雰囲気を感じられるレストランだったので、この場所にいたらパリに行きたくなりました。本場のフランス料理が食べたいですね。
──パリにどのようなイメージを抱いていますか?
どこを切り取ってもロマンティックな街。カフェのテラスに座って、通りを行き交う人たちを眺めながら考え事をしたいです。あとは、セーヌ川沿いを歩いて、パリの空気をじっくり味わいたいなと思います。
過去を力に変えて。KARAとしての活動が教えてくれた「まずやってみよう」というスピリット。
──KARAとしてデビューしてから今日まで、着実にキャリアを築いている知英さん。アーティスト時代の経験で、いま役立っていると思うことはどんなことでしょうか?
私のデビューは、すごく運がよかったんです。初めて受けたオーディションに合格して、1ヵ月後にはデビューしていました。当時は何も分からずに飛び込んでいたけれど、いま振り返ると本当にとんでもないことだったと思います。そういった経験を通して、どんな場所でも「まずやってみよう」という気持ちが身についたと思います。
──30代を迎えて、10代、20代と比べて、仕事への向き合い方に変化はありますか?
ひとりで活動するようになって、改めて人のありがたさを感じました。グループで活動していた時もその意識は当然ありましたが、よりひとつひとつの作品や出会いを大切にするようになれたと思います。最近「KARAが私の青春だった」という言葉や「知英の活動を見て、私も一歩踏みだす勇気が出ました」という嬉しい言葉をいただいたんです。10代20代の活動が、誰かの人生に少なからず影響を与えることができたという自信がいまに繋がっています。SNSでいただける声も含めて、周囲の方からの声が仕事に向き合う大きな力になっています。
ありのままを受け入れて、眼差しはよりしなやかに。

──困難や辛いことに直面したとき、どのような行動や考え方で乗り越えてますか?
「こういう時もあるよね」とありのままを受け入れるようにしています。落ち込むことや悩むことがあっても、その感情に長く引っ張られすぎないようにして、日々の中でリセットできる自分の場所や時間を持つように心がけています。
年齢を重ねるほどに増す自分への信頼。
──これまでの人生の中で「一番幸運だった」と思う瞬間はありますか?
日本語の勉強をたくさん頑張ったことです。それがいまの活動に繋がっているので、「あの時は大変だったけれど頑張ったね」とあの頃の自分に声をかけて褒めてあげたいです。
──フィガロジャポンでは「アールドゥヴィーヴル(暮らしの美学)」の考え方を大切にしています。知英さんにとっての「豊かさ」とは何でしょう?
私にとっての豊かさとは、心を正直に伝え合えることだと思います。自分の気持ちをごまかさず、素直に表現すること。それは勇気のいることでもありますが、心を開けば相手も自然と心を開いてくれる。そうした小さな信頼の積み重ねが、日々の暮らしを温かく、毎日を豊かにしてくれる気がします。どんなに忙しくても、自分自身の声をきちんと聞き、誠実に向き合うこと。そんな姿勢が、日常の中に美しさや安らぎを生み出してくれるのではないでしょうか。
──知英さんにとって年齢を重ねることは、どんな意味を持っていますか?これからも変わらず大切にしていきたい価値観があれば教えてください。
年齢を重ねることは、自分をより深く知る旅のようなものだと思います。若い頃は、周りの目を気にして迷うことも多かったのですが、いまは自分自身を信じて選択できるようになりました。だからこそ、これからの人生も自分らしさを大切にしながら、柔軟な心で変化を楽しんでいきたいです。周囲の人への感謝の気持ちや、小さなことに幸せを感じる心も、年齢を重ねれば重ねるほど増幅しているように思います。今後もその感覚を忘れずに年齢を重ねること自体をポジティブに、楽しみながら歩んでいきたいです。
WISH LIST
知英流パリジェンヌを作る5つのアイテムを紹介。










【知英着用】ジャケット¥999,900(参考価格)、ニット¥135,300(参考価格)、パンツ(参考色)¥256,300、パンプス¥152,900/以上トッズ(トッズ・ジャパン)
知英
1994年生まれ、韓国出身。2008年にKARAとしてデビューし、アジア全域で人気を博す。2022年には再結成をし、俳優としても日本と韓国を中心に活動。豊かな表現力と語学力を活かし、映画やドラマ、舞台など幅広いジャンルで活躍を続けている。KARAとしては7月5日(土)6日(日)に横浜、8月2日(土)3日(日)神戸で、日本で6回目のアリーナツアーを控える。
トッズ・ジャパン
0120-102-578
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photography: Kazuhiro Otsuki, Aflo styling: Chie Gondo hair & makeup: Rena Sasaki(three peace)