ネッビオーロとサンジョヴェーゼ......イタリアを代表する赤ワイン2品種を、宮島勲が解説!

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独自の広がりを見せる、イタリアワインの世界。イタリアを代表する赤ワイン品種、ネッビオーロとサンジョヴェーゼの奥深さに触れてみよう!


vol.7 イタリア 赤ワイン編

イタリアの赤ワインは酸とタンニンが強く、厳格な味わいのものが多い。濃厚な果実味と甘いタンニンが特徴のニューワールドのワインとは対照的だ。ワインだけを飲むと酸っぱさや渋味が少し気になるが、料理と楽しむと魔法のように魅力が増す。ワインが料理を引き立て、料理がワインをおいしくさせるのだ。特に肉料理は、タンニンと酸が旨味を引き出してくれ、相性抜群。今回紹介するネッビオーロとサンジョヴェーゼもまさにそのようなワインを生む。

ほかにもアマローネを生むデリケートな品種コルヴィーナ、南部の高貴なアリアニコ、アブルッツォの頑強なモンテプルチアーノ、シチリアの豊潤なネーロ・ダヴォラ、サルデーニャの堅固なカンノナウなど、各地にある土着品種から個性的なワインが造られている。


カッシーナ キッコ 
ランゲ DOC ネッビオーロ

CASCINA CHICCO 
LANGHE DOC NEBBIOLO

国・地域 : イタリア ピエモンテ
アルコール度数 : 14.5%

タンニンとなめらかさが同居する、銘醸地ならではの赤ワイン。750ml¥3,300/フードライナー(0120-28-6683)

世界遺産に登録されたランゲ地方ではバローロ、バルバレスコといった著名なワインが造られる。それらの長期熟成向きのワインに使われる品種ネッビオーロだが、若いワインも魅力的だ。赤い果実、乾燥したバラの高貴なアロマに少しシナモンなどのスパイスが混ざる。タンニンはしっかりしているが、なめらかで生き生きとして味わい深い。焼き鳥、鴨ロース、ウナギの蒲焼きとの相性は最高。

酸味    ●●●●◯
果実味   ●●●◯◯
タンニン  ●●●●◯

カステッロ・ディ・アマ 
キャンティ・クラシコ・アマ 2021

CASTELLO DI AMA 
CHIANTI CLASSICO AMA 2021

国・地域 : イタリア トスカーナ
アルコール度数 : 13.5%

風光明媚な丘が生む、洗練されたフレッシュな味わい。750ml¥4,730/エノテカ

フィレンツェとシエナの間に広がるキャンティ・クラシコ地区は美しい丘陵地帯。標高500mの高い丘の上にあるアマの畑は、澄んだ空気と清らかな光に満ちている。ワインもそれを反映して、みずみずしくフレッシュな味わい。赤い果実、スミレの繊細なアロマがとても上品。味わいは優美で軽やかで、タンニンは絹のようにキメが細かい。ブルゴーニュワインのように洗練されたトスカーナワインだ。

酸味    ●●●●◯
果実味   ●●●●◯
タンニン  ●●●◯◯

今月の講師

宮嶋 勲
ワイン&フードジャーナリスト

東京大学卒業。ローマの新聞社に勤務後、ワインと食について執筆、講師や講演など幅広く活動。著書に『最後はなぜかうまくいくイタリア人』(日経ビジネス人文庫)。

ワインを自分らしく楽しみ、食卓や日々の生活をより豊かにしたい、そんな知的好奇心の高い人に向けた新しいコミュニティ。知識が身につくワイン講座や試飲イベントの開催、ワインアドバイザーによるコンテンツを日々発信中!

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*「フィガロジャポン」2024年12月号より抜粋

この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/series/wine-study-notebook/250408-winenote-italy-redwine.html