インドやタイ、タヒチでもワインを造ってるってホント!?意外なワイン生産国を調べてみたら......。

Lifestyle

Asia

【 Chine – 中国 】

広大な国土ゆえポテンシャル大。

「山西グレース・ヴィンヤード/ターシャ・レゼルヴァ カベルネ・ソーヴィニヨン」750ml ¥5,500/三井物産流通グループ

世界最大のブドウ生産国は中国。その大半が生食用とはいえ、ワインの生産も増えている。あれだけの国土があれば、隠れた銘醸地が見つかっても不思議ではない。これは山西省産のカベルネ・ソーヴィニヨンで、ベリーの風味。

【 India – インド 】

経済発展とともに生産量も右肩上がり。

「スラ・ヴィンヤーズ/ディンドリ・リザーヴ・シラーズ」750ml ¥3,718/イズミトレーディング

インダス文明の時代からワイン造りをしていたインド。その後、宗教的戒律によりワイン文化は衰退したが、経済発展に伴い復活を遂げた。スラはナシクにあるワイナリーで、モナコの3ツ星、ル・ルイ・キャーンズにもオンリストされた銘柄。

【 Thailand – タイ 】

象と共存、リゾートのワイナリー。

photography: Satomi Matsui
「モンスーンバレー プレミアム コロンバール」750ml ¥3,520/リードオフジャパン 

王室の保養地ホアヒンは、潮風の影響で寒暖差があり、比較的ワイン産地向き。モンスーン・ヴァレーのワイナリーが最も注力するのがフランス原産のブドウ、コロンバール。なんと象がいて畑を散歩するのが日課だが、ブドウは食べないよう教えられていて非常に優秀!

【 Syria – シリア 】

砲撃される危険をはらむ場所。

「ドメーヌ・ド・バージュラス/ルージュ 2015」750ml ¥7,480/イマデヤオンラインストア

内戦が続く中東シリア唯一のワイナリーがドメーヌ・ド・バージュラス。オーナーのサーデ家は隣国レバノン在住でシリア入国が許されず、国境線まで車で運ばれたブドウをチェックし、収穫の指示を出すという。この赤ワインはシラー主体のスパイシーな風味。

【 Lebanon – レバノン 】

気温差の大きい理想的な高原。

「シャトークーリ/サント テレーズ 2019」750ml ¥2,992/Vd’Oヴァンドリーヴ

5000年前からワインが造られていたレバノン。中東では珍しくキリスト教徒が4割を占め、オスマン帝国の統治下でもワイン造りが許された。現在、ワインの主要産地は標高1300mのベカー高原で、このワインは交配品種のカラドックとピノ・ノワールのブレンド。

North America

【 Mexico – メキシコ 】

実はカリフォルニアと地続きの生産地。

「ラセット プティシラー」750ml ¥1,760/ リードオフジャパン

テキーラで有名なメキシコだが、実は南北アメリカ大陸で真っ先にブドウ栽培が始まった土地。メキシコワインの9割が、米・カリフォルニア州の南に連なるバハ・カリフォルニア州で造られる。ラセットも同地域のワイナリー。国際的なコンクールで多数の受賞歴を誇る。

South America

【 Uruguay – ウルグアイ 】

タナを花形に南米4位を誇る。

「ガルソン タナレセルベ 2022」750ml ¥3,278/ヴィノスやまざき

アルゼンチン、チリ、ブラジルに続く、南米4位のワイン生産国がウルグアイ。バスク地方からの移民がワイン産業を牽引したことから、この国の花形品種は南西フランス原産のタナだ。温暖な気温のおかげでブドウは完熟。本家フランスのタナのような渋さはなく、果実味が優る。

Europe

【 Georgia – ジョージア 】

クヴェヴリ醸造がお家芸のワイン発祥地。

「クヴェヴリ・ワイン・セラー/ルカツィテリ・クヴェヴリ」750ml ¥ 4,565/モトックス

ワイン発祥の地、ジョージア。クヴェヴリと呼ばれる素焼きの甕を使った醸造法は、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている。これはこの国で最も栽培されている白品種のルカツィテリを、クヴェヴリでオレンジワインに仕上げたもの。

【 Netherlands – オランダ 】

地球温暖化により生産国の仲間入り。

「ダッセムス/ヴィルドゥ ロゼ 2022」750ml ¥4,598/Vd’Oヴァンドリーヴ

地球温暖化の影響からワイン産地の北限はさらに北へ。北緯51度のオランダでもワインが造られるようになった。このワインは病害に強い交配品種から造られ、そのため防カビ剤は畑に無散布。バラだかタコだかわからないラベルのイラストがなんともキッチュ。

【 Moldova – モルドバ 】

脱ロシアで、高品質にシフト。

「シャトー・プルカリ/プルカリ・1827コレクション・ララ・ネアグラ」750ml ¥3,300/アグリ

ワイン造りの歴史は5000年前に遡るモルドバ。現在、ロシア向けの低廉ワインから欧米向けの高品質ワインの生産へと大改革中。国際品種の栽培が7割以上を占める中、このワインは土着のララ・ネアグラから造られた赤。果実の香りがチャーミング。

【 Armenia – アルメニア 】

ワイン造り6000年、土着品種も多。

「アスラニアン・ローリンズ/ドライホワイト ワイン 2020」750ml ¥4,400/ラシーヌ

世界最古のワイン醸造所跡が発見されたアルメニア。少なくとも6000年前にはワインが造られていたらしい。隣国のジョージア同様、土着品種の数はべらぼうに多く、これも土着のカッハ・カラジとカトゥン・カラジから造られたナチュラルワイン。

【 Switzerland – スイス 】

世界遺産でもある風光明媚な産地。

「ドメーヌ・クロワ・デュプレ/カラマン・グラン・クリュ AOC」700ml ¥6,490/やまきゅういちスイスワイン

レマン湖に面したスイスのラヴォー地区はユネスコの世界遺産。摘んだブドウを急峻な斜面の上まで運ぶのは重労働なので、運搬にヘリを使うことも。この地を代表する白品種のシャスラから造られたワインは、繊細で和食にぴったり。

North Africa

【 Morocco – モロッコ 】

旧宗主国のワイン文化を継承。

「タンデム/シラー・デュ・マロック」750ml ¥5,280/ヴィノラム

アルジェリアやモロッコなどの北アフリカ諸国はイスラム国家で、原則、飲酒は禁忌。しかしながら、かつてフランスの植民地だったためワイン造りの歴史がある。このワインはフランス・ローヌ地方の銘醸家、故アラン・グライヨとモロッコのワイナリーがコラボしたもの。

South Pacific

【 Tahiti – タヒチ 】

珊瑚の島で年2回収穫されるブドウ。

photography: Akemi Kurosaka
「ドメーヌ・ヴァン・ド・タヒチ/アンフォール」750ml ¥9,350(2025年発売予定)/タヒチプロモーション 

フランス人オーナーがタヒチのランギロア環礁に開拓したポリネシア唯一のワイナリーでは、赤ワイン種であるカリニャンで白やロゼを造っている。珊瑚の土壌ゆえミネラル感たっぷり。これはアンフォラで9カ月熟成させたまろやかさ。

問い合わせ先:
アグリ
045-212-5588

イズミトレーディング
03-3964-2272

イマデヤオンラインストア
https://imadeya.co.jp/

Vd’Oヴァンドリーヴ
050-1800-9490

ヴィノスやまざき
0120-740-790(フリーダイヤル)

ヴィノラム
https://vinorum.jp/

タヒチプロモーション
045-321-0693

三井物産流通グループ
https://www.mbrg.co.jp/contact/

モトックス
0120-344101(フリーダイヤル)

やまきゅういちスイスワイン
https://yama91swisswine.com/

ラシーヌ
03-6261-5125

リードオフジャパン
03-5464-8170

*「フィガロジャポン」2025年2月号より抜粋

illustration: Eri Madogiwa text: Tadayuki Yanagi

この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/gourmet/250423-worldwide-wine.html