いま欲しいうつわとその使い方、9の提案。
Interiors 2025.06.07
骨董から新進作家の陶磁器やガラス、木工品まで、和のうつわは日々モダンに進化し魅力を増している。日常にいますぐに取り入れて、生活をアップデート。それぞれ取扱店とあわせてチェックして。
染付は、涼やかにモダンに。
花文段重(φ21×H1.4cm ※レモンケーキが3つのったお重含む)¥55,000、レモンケーキをのせた左の染付幾何文八角小皿(φ10×H2.2cm)¥13,200、 下の染付福寿文小皿(φ8.5×H2cm)¥9,900、容量たっぷりのティーカップとして使うのもおすすめな染付花文向付(φ9.8×H6.8cm)¥11,000、グラフィカル文様が新鮮な葉文印判皿(φ16.2×H2.5cm)各¥6,600、葉文印判皿の上の染付菊花文小皿(φ8.5×H2cm)¥11,000/以上古美術 桃凛 ティーポット、銀彩皿、菓子切/以上スタイリスト私物
ミニマルなデザインのテーブルに江戸~明治期の骨董の染付を合わせれば、古典的な絵柄がグラフィックのように見えて、スタイリッシュで新しい。4段の染付線描き花文段重は隅々まで描き込まれた花文様が涼しげ。

古美術 桃凛
李朝陶磁・工芸を中心に、花器や古伊万里を数多く揃え、お気に入りの一枚に出合える骨董店。
東京都港区虎ノ門2-5-3
03-3504-8056
営)11:00~18:00
休)土、日、祝
http://www.torin-antiques.com/
海外発、ジャパンメイドの遊び心を。
サイドボウル(φ17×H4cm)25AUドル、ディナープレート(φ29×H1.8cm)52.50AUドル、スナックプレート(φ16×H1.4cm)各17.50AUドル/以上Softedge Studio 団扇、グラス/以上スタイリスト私物
テーブルウェアのデザインと製造を手がけるオーストラリア発のソフトエッジ・スタジオと、日本の波佐見焼の製陶所の技術が交わり複雑かつ遊び心あるフォルムが実現。
Softedge Studio
遊び心のあるデザインとカラー、実用性を兼ね備えたオーストラリアのテーブルウェアブランド。
https://softedge.studio/
抱きかかえるほど大きな木工品。
ボックス(H11.5×W25×D31cm)¥55,000/ディエチ キュウタロウ タオル、手拭い/以上スタイリスト私物
木工品は大きなものをどっしり置くのがいまの気分。高橋主馬のボックスは木の温もりや木目の美しさに癒やされ、リラックス空間にも好相性。

ディエチ キュウタロウ
日本や北欧など世界中で買い付けた生活雑貨やインテリア、アパレルを扱う人気店。
大阪府大阪市中央区久太郎町2-4-13
06-4256-4485
営)12:00~19:00
休)火、水
https://dieci-cafe.com/
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漆工芸はクールなデザインで。
手前右から、動物の皮に漆を施す伝統技法、漆皮(しっぴ)に取り組む市川陽子のボックス。(H5.5×W20.5×D13cm)¥46,000/ギャラリークロッシング 茶漉しが付いて気軽にお茶を楽しめる岩本忠美の錆漆のポット(H8×W14.5×D9cm)¥38,500、コーヒーのドリップにもおすすめな錆漆のサーバー(H11×W18×D9cm)¥44,000/ともにドワネル つややかなベージュが新しい杉田明彦の高足椀(φ12.5×H12cm)¥34,100/アエル 陶器に漆を施した松本かおるのマグカップ(φ7×H7cm)¥14,300/エスエムエル 木の塊から丁寧に彫り出す花モチーフが美しい濵端弘太の花菓子皿(φ15×H1.5cm)各¥7,150/エッケプンクト自由が丘店 後壁に立てかけた富井貴志の色漆のリムプレート(φ27×H2cm)各¥16,500/富井貴志 オンラインショップ
和洋折衷の食卓に合うベージュやブルーもあれば、陶器や革に漆を塗ったクールな新顔まで。"漆工芸はカジュアルに"が新常識。

ギャラリークロッシング
木曽川沿いの工芸とアートのギャラリー。8月に市川陽子の個展を開催。
岐阜県美濃加茂市太田本町2-3-22
0574-66-6096
営)13:00~17:00 ※展覧会期中のみ
休)水、木
https://gallerycrossing.com/

ドワネル
うつわやフレグランス、アートなど感性を豊かにする生活雑貨を国内外から。作家やブランドの展示会も開催。
東京都港区北青山3-2-9
03-3470-5007
営)12:00~19:00
休)水
https://doinel.net/

アエル
フレンチビストロが運営し、和洋問わず新進気鋭の作家のうつわが並ぶ。オンラインも充実。
東京都渋谷区西原3-12-14 西原ビル4F
03-6479-1434
営)13:00~18:00
休)水、木
https://www.aelu.jp/

エスエムエル
民藝の流れを汲む作家から現代作家の作品まで揃う。
東京都目黒区青葉台1-15-1 AK-1ビル1F
03-6809-0696
営)12:00~19:00(月~金)、11:00~19:00(土、日、祝)
不定休
https://sm-l.jp/

エッケプンクト自由が丘店
"一期一会のモノとの出合い"をコンセプトに2008年開店。手仕事やアパレルを扱う。
東京都世田谷区奥沢7-13-13
03-6325-3245
営)13:00~18:00
不定休
要予約
https://eckepunkt.com/
富井貴志 オンラインショップ
新潟県長岡市で活動する木工家・富井貴志の作品の中でも定番を中心にラインナップ。
https://takashitomii.shop/
金属カトラリーは自然素材とペアリング。
右上のジュエリーのように繊細な日渓美佐江のヴァインフォーク。(13cm)各¥5,280、薬味匙(12.5cm)¥9,900、パンナコッタスプーン(14cm)¥9,900、右下のアラベスクシリーズのフォーク(17cm)¥10,780、ナイフ(18cm)¥10,780、スプーン(16cm)¥10,780/以上スターダスト 左上、韓国の日用品の鍮器(銅製)カトラリーをモダナイズしたナプチョン・ユギのサービングスプーン(21cm)とフォーク(24.5cm)のセット350,000ウォン、左下のマドラーフォーク(16.5cm)26,000ウォン、ティースプーン(16cm)26,000ウォン、デザートスプーン(10.5cm)24,000ウォン/以上Napcheong 革、果物形の石、プレート類、カゴのボックス/以上スタイリスト私物
陶器や木工品の質感を引き立てるのは、傷つきにくさも兼ね備えた細く繊細な金属カトラリー。

スターダスト
カフェに併設したギャラリースペースにて国内外のアパレルや陶器、茶葉などを取り扱う。
京都府京都市北区紫竹下竹殿町41
075-286-7296
営)11:00~18:00
休)水、木
http://stardustkyoto.com/
Napcheong
銅78%と錫22%の割合で混ぜ合わせ叩いて成形していく韓国の伝統工芸品「鍮器」の専門店。
https://napcheongyugi.com/
鉱物グラスは自分だけのお守り。
ショットグラス左奥から、(φ4×H7cm)¥275,000、(φ4×H6.5cm)¥275,000、(φ4.2×H8cm)¥385,000/以上ミン ギャラリー Kato Marine Motokoによる天然藍染めのヴィンテージフレンチリネン(W105×D72cm)¥55,000、アフリカの古いクバ布を藍で染めた敷布(参考商品)/ともにアレコレ 瓶類、鏡、カゴのボックス/以上スタイ リスト私物
鉱物(水晶)を削りお守りのような酒杯を生み出す、貴石彫刻家の詫間康二。生命力を感じる水晶は約1500万年もの時間をかけて成長し、時にリチウムやブラックファントムと称する赤や黒の内包物が発生する。

ミン ギャラリー
ジュエリーと工芸のギャラリー。素材と対峙し、伝統的な手技や美しい造形を感じる作家の作品を扱う。
東京都目黒区鷹番3-5-6 2F
03-6412-8905
営)12:00~18:00
不定休
https://min-gallery.jp/
アレコレ
藍染めの布や食器など心地よく暮らすためのアレコレを販売。青梅市を実店舗オープン。
https://www.alekole.shop/
和の花器には主張のある洋花を。
右から、亀田大介の手付花入(φ11×H20cm)¥26,400、パート・ドゥ・ヴェールの技法を用いたガラス作品を制作する鈴木努の緑青風花器(φ6.5×H14.5cm)¥11,000/ともにアエル 自然物のような質感が魅力的な野田敬子の花器(φ5×H13.5cm)¥5,060/うつわシゼン 極薄の乾漆に銀色の加飾がされた安西淳の壷(φ10.5×H6.5cm)¥22,000/キョウ アマハレ 有田焼・源右衛門窯の染付梅絵花瓶(φ11.5×H10cm)¥8,800/源右衛門窯 有田窯元 和紙/スタイリスト私物
壷形や一輪挿し、漆と布で作る乾漆など静かな印象の花器にあえてデコラティブな洋花をイン。自由な感性で飾れば、和のうつわがより一層使いやすくなる。

アエル
フレンチビストロが運営し、和洋問わず新進気鋭の作家のうつわが並ぶ。オンラインも充実。
東京都渋谷区西原3-12-14 西原ビル4F
03-6479-1434
営)13:00~18:00
休)水、木
https://www.aelu.jp/

うつわシゼン
毎日使えるうつわが充実。5/21より『片瀬和宏(陶)・汲田日向子(ガラス)展』を開催中。
東京都渋谷区神宮前2-21-17
03-3746-1334
営)12:00~19:00
休)火、祝
http://utsuwa-shizen.com/

キョウ アマハレ
錦市場にほど近い町家を改装、併設の茶房では取り扱いのうつわが使われる。
京都府京都市中京区蛸薬師通柳馬場東入油屋町 127
075-256-3280
営)11:00~19:00
休)水
https://kyo.amahare.jp/

源右衛門窯 有田窯元
江戸時代創業の有田焼の窯元はオンラインショップも充実。
佐賀県西松浦郡有田町丸尾丙2726
0955-42-4164
営)8:00~17:00(月~金)、9:00~17:00(土、日、祝)
無休
https://www.gen-emon.co.jp/
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パステルガラスで生活空間を彩る。
お香を立てた饗庭三七子のマットな質感のボウル(φ15×H6.5cm)¥7,700/うつわ屋まほろ 相反する2色使いをおすすめしたい黒川登紀子のガラスプレート、ピンク(φ20×H1.5cm)¥9,900、グリーン(φ16.5×H1.5cm)¥8,800/ともにドワネル 大切なものを忍ばせたい汲田日向子のガラスの引き出し(H3×W6×D5.5cm)各¥16,500、日本画の岩絵の具を混ぜたスモーキーな色が人気の砂田夏海のピンクのプレート(φ25×H1cm)¥14,520/ともにうつわシゼン 和紙、お香、ジュエリー/以上スタイリスト私物
色ガラスの粉を型に詰め焼成するパート・ドゥ・ヴェールの技法で生まれるガラスをはじめ、淡い色合いのうつわがトレンド。

うつわ屋まほろ
料理をのせても飾っても楽しめる食器を多くラインナップ。
神奈川県横浜市港北区菊名2-8-20
045-402-5211
営)12:00~18:00(月、木~金)、11:00~18:00(土、日)
休)火、水
@maholo__

ドワネル
うつわやフレグランス、アートなど感性を豊かにする生活雑貨を国内外から。作家やブランドの展示会も開催。
東京都港区北青山3-2-9
03-3470-5007
営)12:00~19:00
休)水
https://doinel.net/

うつわシゼン
毎日使えるうつわが充実。5/21より『片瀬和宏(陶)・汲田日向子(ガラス)展』を開催。
東京都渋谷区神宮前2-21-17
03-3746-1334
営)12:00~19:00
休)火、祝
http://utsuwa-shizen.com/
テクスチャー豊かなおもてなし食器。
土の記憶を表現する、右上の故金あかりのボウル。(φ26×H9.5cm)¥22,000、オーバル皿(H3.5×W18×D27cm)¥18,700、白いボウルの下の釉薬の綺麗なプレート(φ25×H1.5cm)¥13,200/以上ムーア ギャラリー 野菜がのった瀬川辰馬の炭火灰釉リム皿(φ27×H2cm)¥13,200、釉薬のグラデーションが秀逸な吉田太郎(※吉田太郎のきちの字は土に口)の白いボウル(φ16×H7cm)¥6,600、 黒い鉢(φ18×H5cm)¥6,600/以上デプス 箸、蒸籠、蒸籠がのる皿/以上スタイリスト私物
絵画のような情感のあるうつわでおもてなし。
ムーア ギャラリー
焼き物産地・岐阜県美濃地方で活躍する作家や彼らとコラボする海外の作り手の逸品を紹介。
https://moorgallery.jp/

デプス
静かな佇まいのスタイリッシュなうつわが豊富。8月に吉田太郎の個展を開催。(※吉田太郎のきちの字は土に口)
東京都台東区三筋2-5-7 2F
03-6823-8807
営)12:00~17:00
不定休
※営業日はHPで要確認
https://depstokyo.com/
*「フィガロジャポン」2025年7月号より抜粋
●1オーストラリア(AU)ドル=約92円、100ウォン=約10円(2025年5月現在)
photography: Yumiko Miyahama styling: Misa Nishizaki text: Saiko Ena collaboration: AWABEES