じっくり滞在、アートが身近にあるホテル。 四季を映す160もの池が連なる、アートな庭を散歩。

アートビオトープ 那須（栃木県・那須）

迷路のように敷かれた飛び石を辿って。宿泊客は『水庭』を自由に散策することができる。

那須の森の中に佇むアートレジデンス型ホテルに、昨夏、建築家・石上純也が4年もの歳月をかけて完成させた『水庭』が登場した。この『水庭』が作られたきっかけは、ホテルに隣接する敷地に新たな建物を建てることになったことから。そこに生えていた318本の木を伐採せずに残そうと、すべての木の特徴やサイズを書き出して緻密に計算。美しいバランスで配した木の間に、160個の池をモザイクのように点在させた。池は地下で繋がって水が循環するシステムになっており、新緑や紅葉、雪景色など、四季折々の美しさや自然の妙まで楽しめる。ホテルでは『水庭』散策ツアーのほか、サイクリングなど、アウトドアのアクティビティも用意。敷地内に設置されたガラススタジオと陶芸スタジオで、吹きガラスや絵付けといった、多彩なワークショップも体験できる。2020年には、建築家・坂茂の設計によるプレミアムヴィラと地産地消をテーマにしたレストランが新たに加わる予定だ。

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国内外のアーティストが制作活動のために滞在し、手がけた作品を残していく。

エントランス前には、アトリエ・ワン『ホワイト・リムジン・屋台 4号』が飾られている。

日帰りの『水庭』散策ツアーは、ランチもしくはお土産付きから選んで。ランチは、ローストチキンなど日替わりコースで供する。

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カフェスペースでは、定期的に展示会を行う。現在はヤスナリ・キクマの写真展を開催中。

アーテイストも使用する工房で、本格的な創作体験も可能。コップや茶碗、皿の絵付け体験は￥1,944、素材代￥317〜

長期滞在にも適した客室は、シンプルながら、上質な寝具やミニキッチンなど備えられているのがうれしい。

※『フィガロジャポン』2019年7月号より抜粋

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