GOURMET 韓国のグルメインフルエンサーが推す、いま行くべき店。

サムギョプサルにキンパ、タッカンマリ……食べたいものであふれるソウルはグルメ天国！　在ソウルのグルマンに聞いた必訪の店21軒。Kスターが通う店もピックアップ。
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推薦人
キム・ヘジュン／Hye Joon Kim
フードコンテンツディレクター、KIMHYEJOON company 代表
ル・コルドン・ブルー淑明でフランス製菓を専攻した後、大手企業で醤（ジャン）のプロジェクトマネージャーとして勤務。現在はレストランブランディングを専門としている。@miel_jade

並んでも食べたい！　冷凍サムギョプサルの代表格。

デサム食堂 2号店
デサムシクダン イホジョム
대삼식당 2호점

韓国人が大好きな料理のひとつがサムギョプサル。熟成、薄切りなど流行が変わる中、長年愛されているのがデサム食堂の冷凍サムギョプサル。「ホテル調理科出身の若手オーナーが手がけたミニマルなインテリアと上質な肉の選定、チョングッチャン（納豆チゲ）とパンチャン（おかず）の味など、総合的に見てもトップレベル」（キム・ヘジュン）。残ったサムギョプサルにキムチとネギの和えものを入れた締めのポックンパ（炒飯）もぜひ。

畜産物市場の馬場洞から仕入れた韓豚のみを使用したサムギョプサル「삼겹살」180g 15,000ウォン。赤身と脂身のバランスが絶妙。2号店でしか食べられないチゲ類はマストオーダー。奥はワタリガニが入った贅沢なスンドゥブチゲ「순두부찌개」8,000ウォン

1号店がヒットし、2021年に2号店がオープン。

ファニーな豚の看板が目印。

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蟹マニアも通う、カンジャンケジャンの名店。

花蟹堂 汝矣島店
ファフェダン ヨイドジョム
화해당 여의도점

海に囲まれた街、忠清南道の泰安に本店がある花蟹堂。ソウルの支店でも、毎年4～5月に獲れた韓国産ワタリガニを急速冷凍することで一年中新鮮な味が楽しめる。カンジャンケジャン（ワタリガニの醤油漬け）の味の決め手は、醤油にショウガ、泰安の塩、ニンニク、唐辛子、昆布出汁などを加えた特製の醤油ダレ。「食材のクオリティが抜群によく、しょっぱすぎない味付けなので、いつもつい追加を頼んでしまう」 （キム・ヘジュン）

コクのあるタマゴが詰まったカンジャンケジャンは釜飯、茶碗蒸し、牡蠣の塩辛がセットに。「간장게장과 솥밥」 47,000ウォン。追加は1杯39,000ウォン。炊きたての釜飯はもち米入り。

ミシュランの星を持つ同店。ソウルの汝矣島店はオーナーの娘が厨房を担当。メインダイニングのほか、個室もある。

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推薦人
チョン・ダヒョン／Dahyeon Jung
キンバキュレーター
生粋のキンパ好きで、訪れた専門店は400カ所以上。近著に『전국김밥일주（全国キンパ一周）』（Gadian社）がある。https://blog.naver.com/gadian7
@gimbapzip

知る人ぞ知る、ツウが愛するキンパ。

八判洞コマキンパプ&トストゥ
パルパンドン コマキンパプ エン トストゥ
팔판동 꼬마김밥 앤 토스트

江南の屋台から始まり、人気に火がついて2017年、三清洞に小さな店をオープン。たっぷり入った多彩な具材×少なめのご飯のバランスが好評。「キムチのさっぱりとした風味とツナの旨味でパンチが利いたキムチチャムチキンパプもおすすめ」（チョン・ダヒョン）。醤油ベースの出汁で煮た韓国おでんの一品、オムク（魚の練りもの）もファンが多い。

手前から、食べやすく小サイズにしたキンパ「꼬맘김밥」3,000ウォン、錦糸卵などを巻いた定番のキンパ「팔판김밥」4,000ウォン、魚の練りもの「어묵」1本 800ウォン

母娘で営む店。キンパ6種類のほか、トーストメニューも人気。

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カスタマイズもOK！ 南大門の名所。

トントンキンパプ 会賢店
トントンキンパプ フェヒョンジョム
통통김밥 회현점

青瓦台（元大統領官邸）御用達としても知られるキンパ専門店。具材はすべて自家製で、好みの具材の追加もできる。辛いものがOKな人には「ほのかな辛さが魅力的なプルオジンオ（辛いイカ）キンパがおすすめ」（チョン・ダヒョン）。玄米を使った珍しいキンパもあり、健康志向の人に評判。ちりめんじゃこ入りなど全13種あるキンパはどれを食べるか悩むこと必至。

上から、ツナたっぷりのチャムチキンバプ「참치김밥」5,000ウォン、玄米と炒めたウゴジ（白菜などの野菜を茹でて乾燥したもの）やキムチなどが入った「건강현미김밥」5,000ウォン

本店はテイクアウトのみ。会賢店はイートインもOK

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推薦人
キム・チェジョン／Chae Jung Kim
フードクリエイティブディレクター
食とビジュアルを繋ぐフードクリエイティブスタジオ、bu_uk（ブオク）のディレクターとして活躍。レストラン、GnocchibarとNaktaのオーナーも務める。@bu__uk

醤（ジャン）が隠し味のトッポギ鍋と、ピリ辛マンドゥをお目当てに。

Apple House
エップルハウス
에플하우스

創業は1987年。看板メニュー「即席トッポギ」はインスタント麺などと煮込んで食べる鍋スタイルで、ジャージャー麺のソース、春醤（チュンジャン）が入っているのがポイント。隠れた名物、ムチムグンマンドゥ（コチュジャンソースで和えた餃子）も欠かせない。「一度味わったらやめられなくなる味で、帰りに大量にテイクアウトするほど好き」（キム・チェジョン）

トッポギ鍋「즉석떡볶이」1人前4,000ウォン（写真は2人前）。インスタント麺とチョルミョン（コシのある麺）、キャベツ入り。茹で卵は1個500ウォン。タクアンとスープはセルフサービス。

入口にはレトロな看板が。

卓上のメニュー票に書き込んで注文するスタイル。

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達人が作る正統派フライドチキン。

鶏熱社
ケヨルサ
계열사

ソウル3大フライドチキンのひとつがこちら。おいしさの秘密は薄い衣にあり。「薄くてヘビーじゃない衣、セットのポテトもまさに芸術！　ビールといただく夏の夜のチキンは最高！」（キム・チェジョン）。食業界で30 年以上活躍するオーナーのノウハウが詰まったフライドチキンは、まわりはクリスピーで中身はジューシー。その対比がたまらない。

フライドポテトとのセット「후라이드」22,000ウォン。特製タレや天日塩など、アレンジを楽しんで。ダイコンピクルスはお口直しにぴったり。生ビール「생맥주」（4,500ウォン）とチメック（チキン＆ビール）をぜひ。

アクセスは不便だが、わざわざ訪れる価値あり。

＊「フィガロジャポン」2023年9月号より抜粋

●100ウォン＝約11円（2023年10月現在）
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