デザートから肉料理まで、アレンジ万能な金柑の白ワイン煮。

金柑を半分に切ったときに現れる、小さくてまあるい断面を見るたび、フワッと心がほどけます。そんな金柑の形を活かして白ワイン煮を作ってみました。

金柑を白ワインと砂糖で合わせ、コトコトと優しい火加減で火を入れていきます(15分)。砂糖が徐々に溶け込み、金柑が艶めいていく姿を観察するのも大好きな時間です。仕上げに、レモン汁とひとつまみの天然塩を加えます。そうすると、甘さの奥に、きゅっと輪郭が生まれる気がします。

今回は、フルートグラスに氷と金柑の白ワイン煮を交互に重ね、そこにシロップと日本酒を合わせてみました。柑橘らしい爽やかさとほろ苦さが、すっきりとした日本酒によく合います。

アイスコーヒーと金柑シロップを1:1で合わせるのもお気に入りです。コーヒーの苦味と金柑の皮のほろ苦さが重なり、なんともいえない深みのある、爽やかな一杯になります。そこにほんの少しブランデーを垂らすのも、密かな楽しみです。

先日は、塩麹を塗っておいた豚肩ロースをシンプルにソテーし、金柑の白ワイン煮を添えていただきました。お皿に小さな黄色が加わり華やぎます。金柑の甘みとほろ苦さがお肉に重なって、ちょっぴりよそ行きの一皿になりました。

ヨーグルトや、アイスクリーム、クリームチーズを塗ったトーストに金柑の白ワイン煮を添えるのも、定番の楽しみ方でおすすめです。

金柑は皮ごといただける果物。ビタミンCやβ-クリプトキサンチンなどの栄養がたっぷりで、風邪予防や肌にも良いそうです。よかったら、ぜひ。

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★金柑の白ワイン煮★

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【材料】(作りやすい分量)
金柑 180g(約10個)
白ワイン 90g
砂糖 36g
レモン汁 大さじ1
天然塩 ひとつまみ
*目安:金柑に対して、白ワインは1/2量、砂糖は1/5量

【作り方】
1. 金柑の下準備:ヘタの部分を包丁で薄く切り落とし、熱湯で1分ほど下茹でする(苦味がやわらぎ、味が染み込みやすくなる)。取り出して横半分に切り、竹串で種を取り除く。

2. 鍋に1の金柑、白ワイン、砂糖を入れ、弱火でコトコトと15分ほど煮る(やさしくプツプツと沸く程度)。火を止め、塩ひとつまみとレモン汁を加えて軽く混ぜる。そのまま置いて粗熱を取り、冷蔵庫で保存する。

【ポイント】
・フルーツと同量、または半量の砂糖でシロップを作るのが一般的ですが、今回はフルーツに対して1/5量の砂糖にすることで、軽やかな甘さに仕上げています。
・甘めがお好みの方や、シロップを多めに作りたい場合は、砂糖の量をお好みで増やしてください。
・砂糖が少ない分、シロップの量はやや少なめです。シロップに浸かっていない金柑は、2〜3日を目安にお召し上がりください。
・火加減や鍋の厚さによっては火の通りが早く、水分も早めに蒸発するため、シロップに予定より早くとろみがつき、焦げてしまう場合があります。その際は、白ワインや水を少量加えて調整してください。

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Nao Aoumi
パーティ料理研究家
フランス独立記念日と同じ7月14日生まれ。「きっとフランスに縁があるのよ」と両親にいわれ続け、大学では仏語を専攻。フランス留学、仏系証券会社勤務、南仏でのレストラン研修‥と、フランスと関わる人生を歩む。2019よりボルドーを拠点に活動。各メディアにレシピを提供する傍ら、マルシェやワイナリー巡りなど、食の探求を欠かさない。ワインエキスパート、チーズプロフェッショナル資格取得。
BRUNCH : https://naoaoumi.wixsite.com/website-5

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