湿度の高い日本にぴったりな白ワイン品種!? 夏に飲みたいプティ・マンサン、アルバリーニョとは?

Lifestyle

湿度の高い日本にぴったりなブドウ品種!? 日本での栽培も注目されるプティ・マンサン、アルバリーニョの魅力に迫る。


vol.14 プティ・マンサン/アルバリーニョ

ブドウはその土地に合った品種を植えてこそ、本来のポテンシャルを発揮する。カベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネは世界的な花形スターには違いないが、湿潤気候の日本に最適な品種かは疑わしい。そこで品種のネームバリューに惑わされず、その土地に適した品種はないかと探したところ、ポテンシャルの高さに期待がかかるのがプティ・マンサンとアルバリーニョだ。

プティ・マンサンはフランス南西地方原産の白品種。辛口のほか甘口ワインにもなり、マルメロやハチミツの甘美な風味で、フレッシュな酸味も保たれる。アルバリーニョはスペインのリアス・バイシャスやポルトガルのミーニョで主に栽培される白品種で、青リンゴや白い花のようなアロマが特徴の快活な辛口白ワインを生む。プティ・マンサンは栃木県の山裾、アルバリーニョは新潟県の海沿いで成功している。

ココ・ファーム・ワイナリー
2023 プティ・マンサン

COCO FARM & WINERY
2023 PETIT MANSENG

国・地域:日本 栃木県
アルコール度数:12.1%

原産地を思わせる酸味と、マルメロ&ハチミツのアロマ。750ml ¥4,510/ココ・ファーム・ワイナリー(0284-64-9800)

世界中のブドウ畑を回ったところ、フランス南西地方ジュランソンの植生がよく似ているからと、プティ・マンサンの栽培を始めた栃木県足利市のココ・ファーム・ワイナリー。その読みはずばり当たり、ジュランソンを彷彿とさせるワインを生み出す。マルメロ、アプリコット、ハチミツのアロマ。酸味も生き生きとした辛口。若干にごりが見られるのは、無ろ過・無清澄で瓶詰めしたため。酸化防止剤無添加。

酸味    ●●●●◯
果実味   ●●●◯◯
ミネラル感 ●●●◯◯

カーブドッチ
アルバリーニョ ルノー

CAVE D’ OCCI
ALBARIÑO LE NORD

国・地域:日本 新潟県
アルコール度数:12.5%

日本海側生まれの、華やかな香りを感じる一本。750ml ¥4,620/カーブドッチ(0256-77-2288)

日本海に面した新潟県の角田浜。ここで栽培が始まったアルバリーニョが、山形や富山など日本海沿いを中心に広がっている。アルバリーニョの原産地、イベリア半島北西部も雨が多く、特に砂質土壌だとリアス・バイシャスのようなミネラル感が際立つ。このワインはアルバリーニョの先駆者であるカーブドッチが、主に山形県の契約農家のブドウを用いて醸造。華やかな香りと美しい果実味が楽しめる。

酸味    ●●●◯◯
果実味   ●●●●◯
ミネラル感 ●●●◯◯

今月の講師

柳 忠之
ワインジャーナリスト

ワイン専門誌記者を経て、1997年に独立。専門誌、ライフスタイル誌等に寄稿。日本ソムリエ協会発行の資格試験向け教本執筆者。シャンパーニュ騎士団シュヴァリエ。

ワインを自分らしく楽しみ、食卓や日々の生活をより豊かにしたい、そんな知的好奇心の高い人に向けた新しいコミュニティ。知識が身につくワイン講座や試飲イベントの開催、ワインアドバイザーによるコンテンツを日々発信中!

『フィガロワインクラブ』特設サイトはこちら

*「フィガロジャポン」2025年7月号より抜粋

この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/series/wine-study-notebook/250629-wine-vol14.html