まるっとした大谷翔平&デコピンのイラストが話題!ポップなLAドジャーズ土産は、チャイナタウンの人気ショップで。
世界は愉快 2025.06.16
稲石千奈美
お気に入りドジャーブルーのTシャツはドジャーズ名物のホットドッグとそれを大谷選手の愛犬ら3匹が囲んでいるイラストで、着ていると「いいね。どこで買ったの?」と問われることが多い。答えは「チャンキーシングス(まるっとしたモノたち。)」LAカルチャーをイラスト仕立てにしたアパレルやアートプリント、雑貨に人気があるチャイナタウンの小さなショップだ。

LA育ちのアジア系アメリカ人夫婦が、AAPI(アジア・太平洋諸島系アメリカ人)の文化やクリエイティビティに焦点を当てて起業したチャンキーの原点はポップにデザインした旧正月のポチ袋だった。アートのポップアップやギャラリー活動を経てオープンした路面店は二人が描くイラストに囲まれるポップでアジアンかつ強力なLAを感じる空間。
---fadeinpager---
LAドジャーズをテーマにしたシリーズ「チャンキータニ2.0」は昨年に続き大谷選手やデコピンが愛嬌たっぷりのまるっとしたイラストとして登場する人気のコレクション。イラストの大谷選手はいつもデコピンをお供に、ホームランを打ったり、塁上でのお決まりポーズをしたり、盗塁したり。アパレルやステッカーもいいし、バッグの持ち込みが規制されている球場での観戦には欠かせない透明のバッグもおすすめだ。地元を愛するアーティストのイラストには等身大のコミュニティ感がある。日常で分断化をひしひしと感じるアメリカで、近年のドジャーズは野球を超えてLAの連帯感づくりに大きく貢献しているから、作り手の顔が見えるドジャーグッズは一層リアルなLAラブにつながる気がするのだ。


ショップの地元DNAは、アメリカ暮らしのアジア人なら共感する「お決まりのアジア系優等生なんかじゃない」「靴は脱いで」等のメッセージアートにもみられる。餃子や麺類、スパムむすびなど食テーマのイラストも多くて、アジアンコミュニティは居心地がいい。
チャイナタウンはドジャーズ球場のすぐそばなので、LA土産の買い物ならぜひ立ち寄って。

Chunky Things
946 Mei Ling Wy, Los Angeles, CA 90012
Instagram: @chunky.things
https://chunkythings.com

稲石千奈美
在LAカルチャーコレスポンデント。多様性みなぎる都会とゆるりとした自然が当然のように日常で交差するシティ・オブ・エンジェルスがたまらなく好き。アーティストのアトリエからNASA研究室まで、ジャーナリストの特権ありきで見聞するストーリーをエディトリアルやドキュメンタリーで共有できることを幸せと思い続けている。