違和感を言葉にする、その先へ。ロクシタンが支える対話の場。
Society & Business 2026.04.06
日常の中でふと生まれる違和感やモヤモヤを、「たいしたことではない」と自分の中にしまい込んでしまう。そんな経験はないだろうか。しかし、その違和感を言葉にし、誰かと共有することから、社会は静かに動き始めるーー。
国際女性デーの3月8日、「HAPPY WOMEN FESTA 2026」内でロクシタンの協賛トークセッション「わたしのHAPPYが社会を動かす―ミモザの花のように、支えあい、生きていく」が開催。タレントの IMALU、岩手県第2区衆議院議員の佐々木真琴、SCENARY代表の板林恵、でんでんむしカンパニー代表の中村未來、丸森町町議会議員の八巻真由が登壇し、それぞれの経験をもとに語り合った。

(左から)モデレーターでエコアナウンサーの櫻田彩子、佐々木真琴、板林恵、IMALU、中村未來、八巻真由が、小さな声に秘められた可能性を語り合った。
フェアトレードや児童への識字教育、職業訓練などを通じて、女性の自律に向けた支援活動を長年続けるロクシタン。日本では、地域で活動する女性が立場や分野を越えて学び合う実践型プログラム「グラスルーツ・アカデミー」を2016年からサポートするほか、全国の母子生活支援施設へクリスマスギフトを寄贈するなど、女性への支援活動を続けている。
今年の国際女性デーに合わせて、ロクシタンは限定フレグランスコレクション「ミモザ」シリーズの販売収益の一部をHAPPY WOMAN基金に寄付。さらに今回、グラス・ルーツアカデミーを主宰するウィメンズアイ代表の石本めぐみがHAPPY WOMEN AWARD 2026のソーシャルインパクト賞を受賞したことを記念して、このトークショーが実現した。

今年で10周年を迎えたHAPPY WOMEN FESTAを記念して開催されたHAPPY WOMEN AWARD 2026では、ウィメンズアイ代表の石本めぐみ(左)がソーシャルインパクト賞を受賞した。
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「それって、わがまま?」 言えなかった違和感。
トークの中でまず共有されたのは、日常に潜む"言えなかった違和感"だ。
岩手県陸前高田市で子育てをしながら、グラスルーツ・アカデミーでキャリアアップを目指してきた板林は、研修に出かけるたびにかけれた言葉を振り返る。
「子どもはどうしているの?」「旦那さんの理解があっていいね」
そのたびに、自分のキャリアアップという選択が"わがまま"なのではないか、と揺らいだという。
宮城県南三陸町に移住し、古民家の再生や地域活動に取り組む中村は、離婚を選択した時に「女は我慢するもの」と言われ、自分が間違っているのではないと塞ぎ込んでしまった経験を語った。
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正解は出さなくていい。対話が生む変化。
自身のポッドキャスト「ハダカベヤ」で、さまざまなリスナーの声を聞いてきたIMALUは「悩んでいる女性は本当に多い」と語る。
そんな中、大切にしていることは、「正解を提示する」ことではなく、話し合うことによって自分自身をアップデートしていくこと。
「実際に話してみると、親しい友人同士でも意見が異なることに気付いて、世の中に対しての自分の見方も変化していく」
一方で、話せば話すほど、問題の根深さが見えてくる。
簡単には解決策は見つからないが、それでも対話を重ねることが、変化の出発点になるとIMALUは続ける。
「ジェンダー問題は、みんなでより良く生きるための社会をつくるためのひとつのテーマにもかかわらず、性別や年齢などで分断が生まれやすい。だからこそ、男性も女性も同じテーブルの上で対話していく時間が大切になると思います」

現在、奄美大島と東京都で2拠点生活を送るIMALU。地域ので暮らしについて「女性の生きづらさを感じることもあるが、その自分でアクションを起こすと届きやすいという点もある。心と身体のバランスも取れやすくなった」と語る。
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声を上げることで、制度は動く。
そうした"声"や"対話"が、実際に制度を動かした例もある。
20代でがんを経験した佐々木は、妊娠の可能性を残す治療について「制度はあるのに、地域では受けられない」という現実に直面。自ら声を上げ、働きかけた結果、自治体による補助制度が実現した。
「ひとりで立って声を上げなくていい。愚痴でもいいんです。言葉にすることで、それを誰かが受け取り、社会に届けることができる。だからこそ、声を出せる場をつくることが大切」と訴えた。
違和感やモヤモヤは、個人の中にとどまるものではなく、社会と繋がる入口にもなり得る。
ミモザの花のように、小さくても確かに存在するひとつひとつの声。
それを飲み込むのか、言葉にして分かち合うのか。その選択の積み重ねが社会のかたちを変えていく。



